かわさきおやこ劇場
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かわさきおやこ劇場(かわさきおやこげきじょう)は、神奈川県川崎市にある「おやこ劇場」の団体である。
- 「おやこ劇場」とは、親子で舞台芸術を鑑賞し、また他の親子とともに色々な活動をすることなどを通して子どもたちの感性を豊かに育てることを目的としたサークル団体であり、全国に同様の団体が多数存在する。親子で会費を払って加入し、2ヶ月に1回程度、舞台鑑賞の機会を持つことが多い。運営も参加者自身の手によって行われる。略称は「おやこ劇場」「劇場」「おやこ」など。「子ども劇場」という名称の場合もある。
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[編集] 概要
1960年代の文化には質が悪いもの、商業主義的なものが多く含まれ、このままでは子どもたちが危ないと危惧する母親達が集まり、子どものうちから質の高い舞台芸術に触れさせたいと願って1971年6月13日に設立した。そのため、優れた舞台芸術に触れる機会を継続的にもつことを目指している。 2ヶ月に1回程度、劇、文化作品等をおやこで鑑賞する企画がメインの活動である。 このほかに、感想を話し合うサークル会、凧揚げや祭り、キャンプなどの「自主活動」も行う。
2006年現在、拠点となる事務所が川崎市内に4ヶ所あり、「かわさきおやこ劇場連絡協議会」として連絡を取り合う。最盛期は合計12ヶ所に事務所があった。
近年、自主活動にかかわれる青年の数が大幅に減っており、活動に支障をきたし始めている。2005年、麻生劇場は青年の数が不足するとして、キャンプを見合わせ、2006年には全劇場のキャンプが中止となった。 会員数も、少子化など現代の社会事情や先行き不安などでどんどん減っており、2006年現在ではかつて12あった事務所が4つになった。
金銭的な問題で、ミューザ川崎は利用できないが、舞台芸術鑑賞時のマナーは概して良好。
[編集] 活動ブロック
おもに以下のブロックが存在し、それぞれに応じた活動を行う。
- 青年
- 子どもたちとかかわっていく上で最も重要な存在である。高校生を除く18歳以上の父親、母親以外は全てこのブロックに属する。
- 母親
- 子を持つ母親のサークルである。
- 高校生
- 高校生が所属する。広義の青年として位置づけられている。
- 中学生
- 中学生が所属する。子どもキャンプ(下記)では準指導員と言う役割を持つ。
- 小学生
- 高学年からは、青年たちと同じ例会を見て合評する。低学年は行わない。
- 幼稚園・保育園
- 未就学児が所属する。なお幼稚園保育園に行っていなくても3歳から入会は可能である。
[編集] 活動内容
子供たちが優れた文化に触れられるように以下のような活動を行っている。
- 例会
- 2ヶ月に1回程度、優れた劇、文化作品等を鑑賞する。おやこ劇場活動において最も重要なもののひとつである。例会は、小学生高学年以上の全会員により決められることになっている。
- サークル会
- 例会を見た感想を言い合ったり、次例会の深めを行う。おやこ劇場活動において最も重要なもの(小学校高学年以上)のひとつである。
- 自主活動
- 以上2つの活動のほかにも以下のような活動を行う。
※このほか、核廃の活動として「子供のために核兵器を廃絶する会」を開催している。そこで、親や青年は状勢を学んだり、劇を見て個人の創造性を深めていく。
- 平和の集い
- 学習会
- 識者を招き情勢についての学習を行う。
[編集] 年表
- 1971年6月13日 設立
- 1974年9月4日 高学年例会スタート
- 1993年 23年誌発行
- 2005年 麻生劇場キャンプ中止
- 2006年 全劇場キャンプ中止
[編集] 事務所
川崎市内に、幸、中原、宮前、麻生の全4ヶ所がある。 平間は閉鎖された。 ※最盛期は合計で12個の事務所があった。
[編集] おもな例会の上演団体
- 横井はこの劇場のために「世界中の愛をあつめて」と言う歌を贈ったと言われている。
- 日本フィルハーモニー交響楽団
- 東京シティーバレー団
- かわせみ座 公式ページ
[編集] 外部リンク
公式サイトはあえて作成していない。