アルファロメオ・モントリオール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルファロメオ・モントリオールは1970年から1977年にかけてイタリアの自動車会社アルファ・ロメオ社によって製造されたクーペ型の乗用車。
[編集] 概要
1967年にプロトタイプがモントリオール万博に出展されたGTカー("モントリオール"の名はこれにちなんで命名された)。これはアルファロメオ・ジュリアの1600ccのエンジンと車台を使用する2+2クーペで、ボディーがベルトーネのマルチェロ・ガンディーニによって設計されている。量産車は1970年のジュネーブモーターショーで発表された。1750/2000GT系をベースにしつつ、スピカのメカニカルインジェクションを使ったティーポ33用のV8・2600cc燃料噴射エンジンを200PSへとデチューンして実用性を高めたものが搭載され、200hp/6500rpmの出力を誇り、最高速度は220km/h以上をマークした。足回りはGT系からの流用であるが、ブレーキは4輪ともベンチレーテッドディスクに強化された。 3700台ほどが生産されたが、日本には当時の正規ディーラーであった伊藤忠モータースが10台輸入したと言われている。当時サラリーマンの平均初任給が4万円程度だった頃に770万円した。当時はスーパーカーブームで、雑誌などにはよく紹介された。