グルーオン
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グルーオン(gluon)とは、ハドロン内部で強い相互作用を伝播する、スピン1のボース粒子である。質量は0で、電荷は中性。また、「色荷(カラー)」と呼ばれる量子数を持ち、2種の色荷の組み合わせた、全部で8種類のグルーオンが存在する。
他のゲージ粒子と違い、通常の温度・密度ではクォーク同様単独で取り出すことは不可能であるとされる。
また、グルーオン自身が色荷を持つため、グルーオンどうしにも相互作用が働く。これは電磁相互作用を伝播する光子にはない性質である。 この性質により、グルーオンのみで構成された粒子、グルーボールの存在が示唆されている。
ちなみに和名で膠着子(こうちゃくし)や糊粒子とも呼ばれる。しかしながら、粒子物理学者がこの和名で呼ぶことは皆無と言っていいほど無く、グルーオンと呼んでいる。
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