スティック
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スティック
スティック とは1970年代初頭にアメリカのエメット・チャップマンが考案し生み出された楽器。チャップマン・スティック (chapman stick) という呼ばれ方もする。
ボディの無いギターのような形をしていて、タッピングを用いて音を出すものだが、太いネック上にギターとベースの弦が張られているため、その演奏は容易ではない。そのため、世界を見渡してもスティック奏者として知られる人間は少ない。数少ないスティック奏者の中でも有名なのはプログレッシヴ・ロックバンド、キング・クリムゾンのベース奏者としてその名を馳せたトニー・レヴィンだろう。彼のスティックは、80年代キング・クリムゾンのサウンドの重要な根幹の一部を担ってる、あるいは構成しているといっても過言ではない。