デニス・リッチー
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デニス・リッチー(Dennis MacAlistair Ritchie, 1941年9月9日 - )は、UNIX(オペレーティングシステム)のオリジナルの開発者の一人である。
また、UNIXの記述言語として、ブライアン・カーニハンと共に、C言語を開発した。K&RのR。C言語の原型はケン・トンプソンのB言語であり、リッチーはこれにデータ型と新しい文法を追加しC言語が出来上がった。
現在、C言語はハンドヘルド型コンピュータからスーパーコンピュータまであらゆるタイプのプラットフォーム上で用いられており、リッチーの業績は非常に大きい。
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[編集] 略歴
- 1941年9月9日に生まれる。ハーバード大学へ入学し、物理学を学ぶが大学院では応用数学を専攻する
- 1967年 スイッチング回路の開発に携わっていた父のいるベル研究所へ入所
- 1968年 ハーバード大学で博士号を取得
- 1969年 ケン・トンプソン博士と共にベル研究所で破棄の状態にあったPDP-7でUNIXを作り始める。UNIXは1971年に原型が出来上がり、同年PDP-11/20に移植された。
- 1973年 UNIXをC言語に書き換える。この頃のUNIXは文書マシンとして使われており、主にベル研究所の特許事務に用いられていた。
- 1983年 チューリング賞を受賞する。
近年、デニス・リッチーは、引き続きベル研究所にて、1995年に発表されたオープンソース版の分散システム用オペレーティングシステムであるPlan 9や、1996年に公表された分散システム用オペレーティングシステムのInfernoの開発に携わっている。
[編集] 著書
- Unix Programmer's Manual (1971年)
- プログラミング言語C - The C Programming Language ("K&R") (1978年、共著:ブライアン・カーニハン、訳:石田晴久)