フィリッポ・インザーギ
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フィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi、1973年8月9日 - )は、イタリア・ピアチェンツァ出身のサッカー選手(FW)。愛称は「スーペル・ピッポ」。 なお「スーペル」とは、イタリア語でスーパーの意。よって、ACミラン日本語公式サイト等、翻訳者によっては「スーパー・ピッポ」と表記される事もある。
余談だが、プレイボーイとしても有名で、よくイタリアのタブロイド紙を賑わせている。
[編集] 経歴
1996-1997シーズン、アタランタ所属時に24ゴールでセリエAの得点王に輝く。その活躍が認められ、翌シーズンユヴェントスに移籍。コンスタントにゴールを量産し続け、2001年にはACミランに移籍。2002-2003シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ制覇の原動力になった。 2005-2006シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ好調を維持していたが準決勝戦、直前に風邪をひいてしまい欠場 チームも負けて決勝進出を逃してしまった。 近年怪我に悩まされ、引退まで考えていた程であったが、復帰試合でブランクを感じさせない執念のダイビングヘッドを決めてみせる。また、2006年3月8日に欧州カップでの通算50ゴール目を決め、歴代6位にランクインしている。そのまま好調を維持し、ドイツワールドカップのイタリア代表に再び名を連ねる事となった。そして、決勝トーナメント進出のかかったチェコ戦でキーパーペトル・チェフをドリブルでかわしゴールを決め、W杯3回目の出場にしてついに初ゴールを決めた。その後イタリア代表は、トーナメントを勝ち進みドイツワールドカップで24年ぶりの優勝を決めた。
弟のシモーネ・インザーギもサッカー選手である。
[編集] プレースタイル
特別なフィジカルや目を見張る技術は持ち合わせていないが、ポジショニングや飛び出しの類まれなるセンス、高い反応速度でピンポイントでボールに合わせる。天性の得点感覚でゴールを量産する、いわば『本能派ストライカー』。際立った運動量も必要とせずに相手ディフェンスのスペースを見付けて入り込む才能は現代サッカーを代表するストライカーとしては異端とすら言われる。
「何でいつもそこにいるんだ!?」というこの台詞は、ゲーム「ウイニングイレブン」で彼がゴールをした時のジョン・カビラの実況である。この言葉が彼のプレースタイルを良く物語っている。オフサイドが多い時ほど調子が良いと言われるほどオフサイドラインをかいくぐることを常に考えている。日本代表の大黒将志、佐藤寿人はいずれもそのプレースタイルはインザーギのそれを模範としていることは有名。
顔は美形で日本にもファンが多い。フリーの時にボールがこないと「なんでくれないの!」というような大げさなパフォーマンスをする。これも彼の魅力の一つであるだろう。また、ゴールを決めた後の必死な形相と倒れ方はそのまま死んでしまいそうな程の激しさを持つ。
[編集] 所属チーム・成績
シーズン | チーム | リーグ | リーグ戦 | UEFACL・カップ | コッパ・イタリア | その他 |
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1991-1992 | ピアチェンツァ | B | 2試合0得点 | - | 1試合0得点 | - |
1992-1993 | レッフェ | C1 | 21試合13得点 | - | - | - |
1993-1994 | ヴェローナ | B | 36試合13得点 | - | 1試合1得点 | - |
1994-1995 | ピアチェンツァ | B | 37試合15得点 | - | 4試合2得点 | - |
1995-1996 | パルマ | A | 15試合2得点 | 6試合2得点 | 1試合0得点 | - |
1996-1997 | アタランタ | A | 33試合24得点 | - | 1試合1得点 | - |
1997-1998 | ユヴェントス | A | 31試合18得点 | 10試合6得点 | 4試合1得点 | 1試合2得点 |
1998-1999 | ユヴェントス | A | 28試合13得点 | 10試合6得点 | 1試合0得点 | 1試合0得点 |
1999-2000 | ユヴェントス | A | 33試合15得点 | 8試合10得点 | 2試合1得点 | - |
2000-2001 | ユヴェントス | A | 28試合11得点 | 6試合5得点 | - | - |
2001-2002 | ACミラン | A | 20試合10得点 | 7試合4得点 | 1試合2得点 | - |
2002-2003 | ACミラン | A | 30試合17得点 | 16試合12得点 | 3試合1得点 | - |
2003-2004 | ACミラン | A | 14試合3得点 | 8試合2得点 | 3試合2得点 | 3試合0得点 |
2004-2005 | ACミラン | A | 11試合0得点 | 2試合1得点 | 2試合0得点 | - |
2005-2006 | ACミラン | A | 23試合12得点 | 6試合4得点 | 2試合1得点 | - |
2006-2007 | ACミラン | A | 3試合1得点 | 2試合1得点 | - | - |
通算 | - | A | 269試合126得点 | 75試合53得点 | 26試合13得点 | 5試合2得点 |
※所属リーグは全てレガ・カルチョ、リーグ戦の通算記録はセリエAのみの通算記録
イタリア代表 2006 FIFAワールドカップ™ 優勝メンバー |
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1 ブッフォン | 2 ザッカルド | 3 グロッソ | 4 デ・ロッシ | 5 カンナヴァーロ | 6 バルツァッリ | 7 デル・ピエロ | 8 ガットゥーゾ | 9 トーニ | 10 トッティ | 11 ジラルディーノ | 12 ペルッツィ | 13 ネスタ | 14 アメリア | 15 イアキンタ | 16 カモラネージ | 17 バローネ | 18 インザーギ | 19 ザンブロッタ | 20 ペッロッタ | 21 ピルロ | 22 オッド | 23 マテラッツィ | 監督 リッピ | 編集 |
ACミラン - 2006-2007 |
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1 ヂーダ | 2 カフー | 3 マルディーニ | 4 カラーゼ | 5 コスタクルタ | 7 R・オリベイラ | 8 ガットゥーゾ | 9 F・インザーギ | 10 セードルフ | 11 ジラルディーノ | 12 ボッリエッロ | 13 ネスタ | 16 カラッチ | 17 シミッチ | 18 ヤンクロフスキー | 19 ファヴァッリ | 20 グルキュフ | 21 ピルロ | 22 カカ | 23 アンブロジーニ | 25 ボネーラ | 27 セルジーニョ | 29 フィオーリ | 32 ブロッキ | 監督 アンチェロッティ 編集 |
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