ホットスポット (無線LAN)
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ホットスポットとは、無線LANを利用したインターネットへの接続サービスを提供する場所を指し、他に「公衆無線LAN」、「アクセスポイント」あるいは無線LANスポットと呼ぶ場合もある。
主に、鉄道駅や空港、ホテル、喫茶店やファストフードなどの飲食店など、人々の多く出入りする空間に設置されることが多い。今後もスタジアムなどのスポーツ施設や公園などの防災拠点、公民館や図書館(FREESPOT)、電柱(livedoor Wireless)や自動販売機への設置も予想される。
また、JR東海は2009年から東海道新幹線内の全区間(東京-新大阪)で、N700系で運行する列車において、車内の全席からインターネットに接続できるサービスを提供すると発表してる。
ホットスポットの利用形態は、事前に提供業者の会員になっておく「会員制」か、その場で一時的に利用権を得る「ゲスト」としての二種類が主流である。前者は喫茶店などで、後者はホテルや公共空間で用いられる事が多い。
ホットスポット提供業者の設置プランによって、ひとつの地域内において様々な提供業者によるホットスポットサービスが存在する。このため、競争が発生して、利用者はより良いサービスを選択できるメリットが生じる一方で、ある喫茶店ではホットスポットを利用できるが別の喫茶店では利用出来ない不便さもデメリットとして享受することになる。そこで、このデメリットを解決するため、多数の提供業者サービスを包括的に利用する無線LANローミングプロバイダが出現した。
なお、ホットスポットという名称はNTTコミュニケーションズが提供する上記サービスの名称として使用されており、商標でもある。ただ、既に一般名詞として使われていた語という公共物を商標登録により私物化したとして批判もある。
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[編集] 提供業者
[編集] 有料サービス
- アクセスポイントが一部のドコモショップにも設置されている
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- 東京圏の私鉄・地下鉄の駅を中心に展開
- NTTドコモ・NTT東日本・NTT西日本の無線LANサービスのアクセスポイント共同利用化に伴い、2005年12月でサービス終了
- BBモバイルポイント(ソフトバンクテレコム)
- ソフトバンクテレコムのモバイルポイントとYahoo! BBモバイルが統合
- アクセスポイントがJR東日本の駅構内とマクドナルド、ルノワールに比較的多くある
- BitStand(YOZAN)
- 2005年12月からサービス開始。WiMAX回線をバックボーンに利用した世界初の無線LANサービス。
- 現在は東京のみでサービス中。将来的には中部地方、近畿地方に展開予定。
[編集] 無料サービス
- 京都を中心に展開。2002年5月10日~2005年3月31日という期間限定でサービスを行った。
- 阪神地域を中心に展開
[編集] ローミングプロバイダ(日本)
- PHS(WILLCOM)と無線LANスポットを組み合わせたサービス。PHSと組み合わせることで無線LANスポットのエリアの狭さをカバー。
- 対応アクセスポイントは、8000以上と業界最多(2006年5月現在)
- PHSはb-mobile提供機種のみなのが難点。無線LANスポットは、ホットスポット、FREESPOT、BBモバイルポイント、BizPortal、みあこネットに対応している。
- WIRELESS GATE(トリプレットゲート)
- 対応アクセスポイントは、4500以上(2006年5月現在)
- 無線LANスポットは、BBモバイルポイント、livedoor Wireless、エキLANスポット、みあこネット、羽田空港、成田空港、などに対応している。