レイルマガジン
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レイルマガジン(Rail Magazine)は、ネコ・パブリッシングより出版されている月刊の鉄道趣味雑誌である。ネコ・パブリッシングは、自動車系雑誌に精通しているホビー系総合出版社で、雑誌の創刊は1983年。当時の社名は、企画室ネコであった。
「鉄道趣味におけるトレンドを追う」という編集方針で、人気の高い車両や路線を中心とした特集を組むことが多い。それゆえ特集の大半が廃止・廃車の近い路線・車両となり、更に「残存率−%」「ファイナルガイド!」「今なお現役」「カウントダウン」など、読者を煽るキャッチコピーをつけるため、一部のファンの間からは「煽り雑誌」・「煽りマガジン」等と揶揄されている。
一方、本書創刊以前の鉄道趣味誌ではほとんど顧みられることのなかった貨物列車、気動車、ディーゼル機関車などを創刊当時より積極的に取り上げ、ファン層を拡大したのは功績の一つであろう。
また、鉄道における産業考古学的見地にも力を入れており、1990年から本誌内の「トワイライトゾ~ン」という連載コーナーで、従来取り上げられることの少なかった、工場専用線や廃線跡、さらには廃車体などを題材とした読者レポートを掲載しており、こうした面でも高く評価されている。さらに、ジャンル別にまとめた「RM LIBRARY」と呼ばれる単行本を1999年から月刊で発行している。
「国鉄時代」や「ガイドブック最盛期の国鉄車両」「RM POCKET」などの厚手のムックも刊行している。創刊当初は鉄道模型も扱っていたが、1995年に「RM MODELS」に分離された。また、狭義の鉄道模型でない、いわゆる「鉄道玩具」を一般鉄道趣味誌で扱ったのも日本では本誌が初めてであり、プラレールやBトレインショーティーなどに関するムックを発行しているほか、専門誌「鉄道おもちゃ」を季刊で発行している。
自動車系雑誌の出版社らしく、創刊当初は撮影ガイドは「ドライブガイド」と称し、車利用を前提にした記事が存在したことが特筆される。当時のバイクブームを反映してか(同社はバイク雑誌も刊行している)、バイクツーリングを兼ねての記事もあった。