ローライ
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ローライ(Rollei-Werke Franke & Heideck GmbH)は、ドイツの1920年創立の6×6判のカメラメーカーである。
- 創立者は、パウル・フランケ(Paul Franke,1888-1950) と ラインホルト・ハイデッケ(Reinhold Heidecke,1881-1960) で、フランケ&ハイデッケ社(Franke & Heideck GmbH)を1920年にブラウンシュヴァイクに創立した。
- 最初の製品は、1923年発売の「Heidoscop」(6×13判、75mmTessarf4,5付き)ステレオカメラ。
- 1925年に、「Heidoscop」を改良した120判フィルム使用の「Rolleidoscop」(6×13判、75mmTessarf4,5付き)ステレオカメラを発売。
- 1929年にローライフレックス6×6判二眼レフカメラ(Tessar 75mm[F4,5&F3,8]付き)を、三眼レフの前述のステレオカメラのマイナーチェンジ版とし、ロールフィルム用の二眼レフとして当時斬新的なカメラとして改良して発売した。
- ロールフィルム使用の二眼レフカメラの最先端のカメラとして有名。6×6判を採用したのはFranke & Heideck GmbH社が世界で最初で、2006年現在でもその二眼レフカメラは製造しているが、6×6判一眼レフなども製造している。また、世界で初めて6×6判AFカメラを世に送り出した。
- 日本での輸入代理店は、駒村商会である。
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[編集] ボディ
[編集] 一眼レフ
[編集] ローライフレックス6000シリーズ
電子制御式レンズシャッター6×6判一眼レフ。このシリーズ用のPQSレンズは、レンズシャッター最速のシャッタースピードである1/1000秒をはじき出している。
- ローライフレックス6008 AF - 世界初の66判AFカメラ。
- ローライフレックス6008インテグラル - MF機。マルチモードAE(P,A,S,M)対応。
- ローライフレックス6001プロフェッショナル - MF・マニュアル露出専用機。
[編集] 二眼レフ
[編集] ローライフレックスシリーズ
ローライの名を世界に知らしめた6×6判二眼レフ。
[編集] ローライコードシリーズ
ローライフレックスの廉価版。
[編集] レンジファインダー
- ローライ35RF - 名機と誉れ高いローライ35の後継機にあたる35mm判レンズ交換型レンジファインダーカメラ。往年の名玉がそろっている。
[編集] コンパクトカメラ
- ローライ35 - 沈胴式レンズ、ボディ前面にダイヤルを配したデザイン等を特徴とするコンパクトカメラ。フルサイズ35mmカメラでありながら、当時流行していたハーフサイズカメラよりも小さなボディサイズを実現している。高級コンパクトカメラの走りとなった。
- プレーゴ70 - 全自動35mmズームコンパクトカメラ。無限遠固定モード、10秒-60秒のインターバル撮影、パノラマ撮影機能搭載。レンズには、バリオアポゴン35-70mmHFTを採用。
- ローライA26 - インスタマチックカメラ。沈胴式レンズを採用し、ボディを左右にスライドさせることによってフィルム巻き上げをする。レンズはゾナー。
- ローライA110 - 110フォーマットのカメラ。ボディを左右にスライドさせることによってフィルム巻き上げをする点はA26と同様。レンズはテッサー。同系機に、絞り優先オートの普及機、ローライE110がある。
[編集] デジタルカメラ
- ローライフレックス ミニデジ - 二眼レフ型デジタルカメラ。超小型でありながら、上から覗き込んでクランクレバーを巻き上げてからシャッターを切るという撮影スタイルや正方形の画面を採用し頑なに二眼レフのスタイルを受け継いでいる。
[編集] レンズ
レンズには、世界中で高い評価を受けているカール・ツァイスやシュナイダーが採用されているが、ローライ独自のHFT(高密度銀蒸着)コーティングが施されている。
[編集] 関連項目
- 写真フィルム
- 駒村商会