中央教育審議会
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中央教育審議会(ちゅうおうきょういくしんぎかい、英 Central Council for Education)は、日本国の文部科学省におかれている審議会である。中教審(ちゅうきょうしん)と略すこともある。
元々、旧文部省に中央教育審議会が設けられていた。その後、2001年(平成13年)の中央省庁再編により、旧文部省の中央教育審議会を母体にしつつ、生涯学習審議会、理科教育及び産業教育審議会、教育課程審議会、教育職員養成審議会、大学審議会、保健体育審議会を統合して発足した。
中央教育審議会は、次の事務をつかさどっている。
- 文部科学大臣の諮問に応じて、教育の振興及び生涯学習の推進を中核とした豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成に関する重要事項、スポーツの振興に関する重要事項を調査審議し、文部科学大臣に意見を述べること。
- 文部科学大臣の諮問に応じて生涯学習に係る機会の整備に関する重要事項を調査審議し、文部科学大臣又は関係行政機関の長に意見を述べること。
- 法律や政令により中央教育審議会の権限に属させられた事項を処理すること。
中央教育審議会には課題の性質別に分科会がおかれ、審議会本体と分科会にはそれぞれ部会がおかれることがある。これらの分科会や部会と合わせて審議を行っている。
目次 |
[編集] 分科会
中央審議会には、教育制度分科会、生涯学習分科会、初等中等教育分科会、大学分科会、スポーツ・青少年分科会の5つの分科会がおかれている。
[編集] 教育制度分科会
- 教育制度分科会の主な所掌事務は、次の通りである。
- 豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成のための教育改革に関する重要事項を調査審議すること。
- 地方教育行政に関する制度に関する重要事項を調査審議すること。
[編集] 生涯学習分科会
- 生涯学習分科会の主な所掌事務は、次の通りである。
- 生涯学習に係る機会の整備に関する重要事項を調査審議すること。
- 社会教育の振興に関する重要事項を調査審議すること(スポーツ・青少年分科会の所掌に属するものを除く。)。
- 視聴覚教育に関する重要事項を調査審議すること。
[編集] 初等中等教育分科会
- 初等中等教育分科会の主な所掌事務は、次の通りである。
- 初等中等教育(小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、盲学校、聾学校、養護学校及び幼稚園における教育をいう。次号において同じ。)の振興に関する重要事項を調査審議すること(生涯学習分科会及びスポーツ・青少年分科会の所掌に属するものを除く。)。
- 初等中等教育の基準に関する重要事項を調査審議すること。
- 教育職員の養成並びに資質の保持及び向上に関する重要事項を調査審議すること。
[編集] 大学分科会
- 大学分科会の主な所掌事務は、次の通りである。
[編集] スポーツ・青少年分科会
- スポーツ・青少年分科会の主な所掌事務は、次の通りである。
- 学校保健(学校における保健教育及び保健管理をいう。)、学校安全(学校における安全教育及び安全管理をいう。)及び学校給食に関する重要事項を調査審議すること。
- 青少年教育の振興に関する重要事項を調査審議すること。
- 青少年の健全な育成に関する重要事項を調査審議すること。
- 体力の保持及び増進に関する重要事項を調査審議すること。
- スポーツの振興に関する重要事項を調査審議すること。