光束発散度
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[編集] 概要
光束発散度(こうそくはっさんど、luminous radiance)とは、平面状の光源から放射された単位面積、単位時間あたりの明るさを表す心理的な物理量である。単位面積あたりの光束で表される。単位は、国際単位系ではルクス (lx) またはルーメン毎平方メートル (lm/m2) である。
[編集] 特徴
光束発散度は人間の感じる量を表す心理物理量のひとつで、放射発散度に視感度をかけたものである。平面状の光源にける概念であるため、通常は点光源とみなせるもの (星など) では考慮しない。
光束発散度と光束の違いは、光源の面積を考慮するかしないかである。例えば、直径3cm、発光部の長さ50cmの蛍光灯において、25cm だけ黒い布で覆ってしまうと、当然放射される光束は半分になる。しかし、蛍光灯の単位面積あたりの光束は布で覆っても変化しないため、光束発散度は一定である。また、同じ光束を放射する星でも大きい星であれば光束発散度は小さく、小さい星であれば光束発散度は大きくなる。
光束発散度と全く同じ単位である照度は平面状の物体に照射された光の明るさの指標であり、平面状の光源の明るさを表す光束発散度と異なる。しかし、物理学上の次元は等しい。
[編集] 測光の国際単位系
物理量 | SI単位 | 記号 | 備考 |
---|---|---|---|
光度エネルギー | ルーメン·秒 | lm·s | 放射量における放射エネルギー |
光束 | ルーメン (又はカンデラ·ステラジアン ) |
lm | 放射量における放射束 |
光度 | カンデラ | cd | 放射量における放射強度 |
輝度 | カンデラ毎平方メートル | cd/m2 | 放射量における放射輝度 |
照度/ 光束発散度 |
ルクス (又は ルーメン毎平方メートル) |
lx | 放射量における放射照度/放射発散度 |
視感度 | ルーメン毎ワット | lm/W | 分光視感効果度とも呼ぶ |
発光効率 | ルーメン毎ワット | lm/W | ランプ効率とも呼ぶ |
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