再洗礼派
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再洗礼派(さいせんれいは)は、キリスト教において宗教改革時代にフルドリッヒ・ツヴィングリの弟子たちから分派した教派。幼児洗礼を否定し、成人の信仰告白に基づく再洗礼を認めるのが教義の主な特徴である。再洗礼派には「キリストは、その血と肉をマリアから受けず、天から持って来られた。」など特異的な信条を唱えるグループや、神秘的な体験を強調するグループも存在した。 カトリック教会および他のプロテスタント勢力からも迫害を受け、多数の人が処刑された。(改革派からはウェストミンスター教会会議で排斥され、ルター派からは和協信条などにより異端とされた。)
再洗礼派は、長く教会史上異端とされてきたが、20世紀に入ってその運動が再評価され、現在では福音派の有力な潮流のひとつと理解されている。メノナイトやアーミッシュ、ブレザレンは、再洗礼派の流れを汲む。
互いの足を洗い謙遜を示す「洗足式」を重視する。また、メノナイトは絶対平和主義を掲げ、良心的兵役拒否などの平和運動で知られる。