北風と太陽
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北風と太陽(きたかぜとたいよう)は、寓話。 イソップ物語のひとつ。 そこから転じて、物事に対して厳罰で臨む態度と、寛容的に対応する態度の対比を表す言葉として用いられる。 韓国の対北朝鮮政策がこの寓話でたとえられる(太陽政策)。
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[編集] あらすじ
あるとき、北風と太陽が力比べをしようとする。そこで、旅人の上着を脱がせることができるか、という勝負をする。
まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとするが、旅人は寒くなったので かえって上着をしっかり押さえてしまい、脱がせることができなかった。次に、太陽が燦燦と照りつけると、旅人は暑くなって今度は自分から上着を脱いでしまう。これで太陽の勝ちとなった。
[編集] 教訓
手っ取り早く乱暴に物事を片付けてしまおうとするよりも、ゆっくり着実に行なう方が、最終的に大きな効果を得ることができる。
[編集] その他
なお、本来は太陽神アポロンと北風の神ボレアスの話であったと考えられている。