国道197号
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国道197号(こくどう197ごう)は、高知県高知市から大分県大分市に至る一般国道。
高知県内の高知市から須崎市にかけてと、愛媛県大洲市内の一部では共に国道56号と重複している。また四国~九州間の連絡は海上国道方式で、旧日本道路公団が開設したフェリー航路(後に民間事業者の国道九四フェリーへ移管)によって三崎・佐賀関両港間が結ばれている。
かつては高知県高岡郡津野町の布施ヶ坂や、愛媛県内の佐田岬半島の区間を代表に悪路として知られ、四国では197号を「イクナ」(行くな)国道と呼んでいたほど。しかし、今日ではほぼ全区間が改良されている。一方、大分県内の区間は愛媛街道と呼ばれ、古くから幹線道路として知られている。
佐田岬半島周辺は地質が脆いため、地すべり等が発生しやすい。同地区にある名取トンネル(愛媛県西宇和郡伊方町=旧三崎町)は内部の漏水によって崩壊しかねない状況となっており、2005年5月から補修工事が行われているが、トンネル区間は通行止とはされず、臨時に設置された信号機によって工事中も片側交互通行が可能となっている。
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[編集] 概要
- 陸上距離:223.1km
- 起点:高知県高知市(県庁前 = 国道32号、国道55号終点、国道33号、国道56号、国道194号、国道195号、国道493号起点)
- 終点:大分県大分市(大道陸橋北交差点 = 国道10号、国道57号、国道210号)
- 海上区間:豊予海峡(国道九四フェリー航路)
- 指定区間:国道56号との重複区間のみ(将来は九州内も指定区間になる予定)
[編集] 歴史
- 1963年4月1日:二級国道197号大分大洲線(大分県大分市~愛媛県大洲市) -- 旧197号(松山市~高知市)は56号に昇格。
- 1965年4月1日:一般国道197号(大分県大分市~愛媛県大洲市)
- 1970年4月1日:一般国道197号(高知県高知市~大分県大分市)
[編集] 通過市町村
[編集] 主な接続道路
- 国道32号、国道33号、国道55号、国道195号(高知市)
- 国道494号(土佐市)
- 国道56号(須崎市、大洲市)
- 国道439号(津野町)
- 国道440号(檮原町)
- 国道320号(鬼北町)
- 国道441号(大洲市)
- 国道378号(八幡浜市)
- 国道217号(大分市)
- 国道10号、国道57号、国道210号(大分市)
[編集] 主なトンネル
- 当別峠トンネル(831m)
- 高研山トンネル(1,562m)
- 栗の木トンネル(1,552m)
- 大地トンネル(1,337m)
- 久下トンネル(911m)
- 大洲西トンネル(1,077m)
- 夜昼トンネル(2,141m)
- 大峠トンネル(1,081m)
[編集] 道の駅
- 布施ヶ坂(東津野村船戸)
- ゆすはら(檮原町太郎川)
- 清流の里ひじかわ(大洲市肱川町宇和川)
- 伊方きらら館(伊方町九町越)
- 瀬戸町農業公園(大洲市肱川町宇和川)
- 佐賀関(大分市大字大平)
[編集] 関連項目
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