対戦車ライフル
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対戦車ライフル(たいせんしゃらいふる)とは、小銃と対戦車砲の中間に位置する口径を持つライフル銃であり、装甲貫徹力を重視して設計された物である。
[編集] 歴史
第一次世界大戦の後期に戦車に対抗するための歩兵用の火器として開発された。当時は戦車自体のエンジンの出力の関係上装甲を厚くできなかったため小口径な対戦車ライフルでも威力を発揮できた。
第二次世界大戦の初期においても使用されたが、戦車の装甲が強化され、小口径な対戦車ライフルでは装甲を貫通できなくなり、歩兵用の対戦車兵器はその対策で作られたバズーカ砲などに引き継がれることとなった。ソ連軍では歩兵用の対戦車ロケット砲の開発が遅れたため終戦まで現役で使われた。 第二次世界大戦中のドイツ軍装甲車輌が装備したシュルツェンは元来HEAT対策ではなく対戦車ライフル対策の為である。
また、フィンランドの継続戦争においてラティ20mm対戦車ライフルがKV-1重戦車を撃破した事例がある。
現在では、フォークランド紛争でアルゼンチン軍が編み出した戦術である、M2重機関銃での遠距離狙撃等の戦訓から、対物ライフルと名を変えて装備が行われている。 また、対物ライフルはその口径による長射程から対テロ用などの狙撃銃としても用いられている。
[編集] その他のエピソード
- アニメーション映画『ルパン三世 カリオストロの城』で次元大介がラストの戦闘シーンで、マグナム弾を跳ね返す特殊な防弾服を着た"影"たちを倒すためにソ連製の対戦車ライフルシモノフPTRS1941を使用する。
- 漫画およびアニメ作品 『機動警察パトレイバー』 では対レイバーライフルとして、陸上自衛隊の装備に加えられている。その大きさ故、特車2課で使用する際は決まって巨漢・山崎ひろみが使用させられる。
- ゲーム 『Killer7』ではハーマン・スミスが使用。
[編集] 各国の対戦車ライフル
- アメリカ
- 日本
- ドイツ
- Mauser M1918
- Panzerbüchse 39
- イギリス
- Boys MkⅠ
- ソ連
- フィンランド
- スイス