新津駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新津駅(にいつえき)は、新潟県新潟市新津本町一丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅。
「鉄道の街」としても知られ、新潟市新津地区の中心駅である。寝台特急列車の一部を除く、ほぼ全ての列車が停車する。また、新潟近郊区間に含まれ新潟~新津の区間運転列車も多い。
広大な駅構内には、新潟支社管内の気動車・機関車の基地である新津運輸区がある。磐越西線の快速列車「SLばんえつ物語」を牽引する蒸気機関車・C57 180号機はこの運輸区に所属している。
駅南西側には、JRグループ唯一の直営車両製造工場である新津車両製作所が隣接する。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] ホーム
- ホームは相対式1面1線、島式2面4線の計3面5線。東口側の相対式ホームは1番線。以下、西口側に向かって2・3番線、4・5番線となる。
- 基本的には信越本線・長岡方面が1・2番線、新潟方面が4・5番線となっているが、方面別の振り分けは特に決まっていないため、利用の際は注意が必要である。
- この他、1番線と2番線の間には中線があり、貨物列車の待避などに使用される。5番線の西側には留置線と、運輸区・車両製作所への回送線を兼ねる側線が設置されている。
- また、かつては1番線の五泉寄りに頭端式(切り欠き型)の0番線があり、主に磐越西線の列車が発着していたが、現在は客扱いとしては廃止となり、使用していない。
1 | ■信越本線(上り) | 東三条・長岡方面 |
■信越本線(下り) | 新潟・吉田方面 | |
■羽越本線(下り) | 新発田・村上方面 | |
■磐越西線(上り) | 五泉・津川方面 | |
2・3 | ■信越本線(上り) | 東三条・長岡方面 |
■信越本線(下り) | 新潟・吉田方面 | |
■羽越本線(下り) | 新発田・村上方面 | |
■磐越西線(上り) | 五泉・津川方面 | |
4・5 | ■信越本線(下り) | 新潟・吉田方面 |
■羽越本線(下り) | 新発田・村上方面 | |
■磐越西線(上り) | 五泉・津川方面 |
[編集] 主な設備等
- 自動改札機が4通路設置されており、全通路でSuicaが利用できる。但し、磐越西線と羽越本線の新発田駅以外は現在Suicaサービスエリア外であるため、利用の際は注意が必要である。
- 改札付近には、みどりの窓口、券売機の他、売店(キヨスク)、待合室などがある。駅弁の立売りは通常キヨスクの前でのみ行われるが、「SLばんえつ物語」運行日にはホーム上でも行われる。またバリアフリー対策として、ホーム跨線橋部分にはエレベーターとエスカレーターが、東口・西口の両エントランス部分には双方ともエレベーター、誘導チャイムが設置されている。
[編集] エントランス部
東口・西口双方とも、旧駅舎の三角屋根をモチーフにデザインされている。
[編集] 東口
元々のエントランスは東口側。2006年6月末に駅前広場の整備が完了し、路線バス、タクシー等が乗り入れている。
- 東口1階・南側階段横には旅行センター(びゅうプラザ)がある。
- この他、東口駅前広場にはコンビニエンスストア(デイリーヤマザキ新津駅前店)、交番などがある。
[編集] 西口
西口は、橋上化事業に先行して2001年に設置された。
- 西口駅前にはパークアンドライド用の駐車場が設置されている。
[編集] 利用状況
- 1日平均の乗車人員 4,146人(2005年度)
[編集] バス
東口ロータリー内にバス停留所が設置されており、新津地区内各方面への路線バスが発着している。
新津地区の路線は新潟交通グループの新潟交通観光バス、新潟交通西により運行されている。尚、大関・五泉線を除く全路線でバスカードが利用できる。
- 新津駅バス停
かつて新津駅近くには新潟交通の新津営業所が設けられており、バスターミナルとして機能していた。また、営業所着のバスについては、駅前(現東口)交差点付近に新津駅前バス停(降車専用)があり、バスと列車相互間の乗継ぎの利便性が保たれていた。しかし1990年代半ば、新潟交通は手狭となった新津・水原両営業所を統合し、双方の中間点にあたる北蒲原郡京ヶ瀬村南部の下里地区(現阿賀野市京ヶ瀬工業団地)で造成が進められていた京ヶ瀬工業団地内に京ヶ瀬営業所を開設。これに伴い新津営業所は廃止された(現在跡地は福祉作業所、駐車場等に利用されている)。この営業所廃止に伴い、新津市本町二番館(旧新津市役所)前に新津バス停が設置された。だが、新津バス停は東口から歩いて5分ほど掛かる上、路地を1本入った煩雑な立地で分かりづらいなど、乗り継ぎの利便性が著しく低下した。
2006年7月1日、東口駅前広場の完工に伴って東口ロータリー内にバス停が移設され、利便性がようやく改善された。尚、今後は市などによって、新津駅・新津支所等を中心とした循環バス(区バス)の運行も計画されており、7月10日から1ヶ月間に亘って社会実験が実施された。尚、区バスは2007年1月からの定期運行を目指している。
[編集] 駅周辺
[編集] 東口側
東口側は新津の中心街で、商店と住宅が混在している。
- 新潟県道34号新津停車場線
- 新潟県道7号新津村松線
- 新津駅前郵便局
- 新津郵便局
- 第四銀行 新津支店
- 北越銀行 新津支店
- 大光銀行 新津支店
- 新潟県信用組合 新津支店
- 新潟県労働金庫 新津支店
- 加茂信用金庫 新津支店
- 新潟市新津本町二番館(新津支所出張所)
- にいつフードセンター 三ノ町店
- 長崎屋 新津店
- 新津温泉
- 新潟市立新津第一小学校
[編集] 西口側
西口は新興住宅地。
- 国道460号(新津東バイパス)
- 国道403号(新津バイパス)
- 新津運輸区…駅構内
- JR東日本新津車両製作所…徒歩約20分
- 新潟市立新津第三小学校
- スーパーセンターウオロク新津店
- 新潟市立新津第一中学校
- 新潟市新津支所
- 新潟市新津地区市民会館
- 新潟市新津武道館
- 新潟市新津プール
- 新潟市新津野球場
- 新津警察署
[編集] 歴史
- 1897年11月20日 - 北越鉄道・沼垂~一ノ木戸開通に伴い開設。
- 1910年10月25日 - 信越線支線(現・磐越西線)新津~馬下間開業。
- 1912年9月2日 - 信越線支線(現・羽越本線)新津~新発田間開業。
- 1913年10月1日 - 新津機関庫(現・新津運輸区)設置。
- 1928年7月15日 - 駅舎改築(先代駅舎)。
- 2001年 - 橋上駅舎化を前に、東西自由通路が先行して開通。
- 2003年12月6日 - 現・橋上駅舎に改築。
- 2004年12月2日 - 自動改札機の運用を開始。
- 2006年1月21日 - 新潟都市圏でSuicaのサービスを開始。
[編集] 駅弁
神尾商事神尾弁当部と三新軒の2社が製造・販売している。新潟駅(両社とも)、燕三条駅(三新軒のみ)でも購入可能。
[編集] 神尾商事神尾弁当部
- 特製さけずし
- ひらめずし
- 海の彩
- 雪の舞
- 雪ん子姉妹ずし
- SLばんえつ物語弁当
- さけとにしんの親子わっぱ
[編集] 三新軒
- 雪だるま弁当
- 鮭の焼漬弁当
- SLキップ弁当
- 毎度おなじみの幕の内
[編集] 三色だんご
この他、新潟都市圏のキヨスク、NEWDAYSで売られている「三色だんご」も名物として知られるが、これは新津駅が元々の発祥。1916年に発売を開始した、駅売りの名物。24個の白玉だんごの上に、こしあん・白あん・黒ごまの3種類のあんこが、それぞれ8個分ずつ載っている。
[編集] 隣の駅
[編集] 主な停車列車
- 特急「北越」
- 特急「日本海」(2往復のうち、上り・4号大阪行を除く)
- 特急「トワイライトエクスプレス」(本州内最北の停車駅。新津~洞爺間は客扱いなし)
- 特急「あけぼの」(上り・上野行のみ停車)
- 急行「きたぐに」(下り・新潟行は新津~新潟間快速列車)
- 快速「ムーンライトえちご」
- 快速「くびき野」
- 快速「あがの」
- 快速「らくらくトレイン長岡」
- 快速「SLばんえつ物語」(蒸気機関車牽引の不定期列車)