松山大学
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松山大学(まつやまだいがく、英称:Matsuyama University)は、愛媛県松山市文京町にある私立大学。学校法人松山大学。1923年(大正12年)に松山出身の大阪の実業家、温山新田長次郎により創立された松山高等商業学校が起源である。新田は東京証券取引所一部上場のニッタの創業者でもある。
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[編集] 概要
- 学生数は松山大学が約6,500人、松山短期大学が約300人、大学院生約30人。建学の精神である三実主義、すなわち真実・忠実・実用の精神を伝統的な教育理念としている。創立以来およそ80有余年、この間に輩出した卒業生は、約6万人。
- 四国で最も古い歴史を持つ私立文系大学である。
- 略称は松大(まつだい)。地元住民や卒業生には長らく使用されてきた旧称である松山商科大学に愛着を持っている者も多く、かつての通称である商大と同音である松大(しょうだい)も通用する。
- 松山大学の特徴は、在学生の75%が愛媛県内出身者という点にある。その背景として、愛媛県内において男性が通える大学が、本校のほか愛媛大学と愛媛県立医療技術大学しかなかった(現在は他大学も男女共学化した)ことが指摘できる。
- 現行、基本学費は国公立大学のそれ並みの低さだが、2006年度から数年に亘り毎年20,000円ずつ増額していくことが内定している。一方、同年度開設の薬学部は、別個の独立した財政運用を採る方針。
[編集] 沿革
- 1923年 松山高等商業学校創立、初代校長には旧大阪高等商業学校校長の加藤彰廉を選任
- 1944年 松山経済専門学校に改称
- 1949年 新制松山商科大学設立、商経学部を設置
- 1962年 商経学部を改組し、経済学部・経営学部を設置
- 1974年 人文学部を設置
- 1988年 法学部を設置
- 1989年 松山大学に改称
- この間、青野学長当時、新学部構想として「総合政策学部」があったが、実現しなかった。
- 2006年 大学院社会学研究科を設置
- 2006年 薬学部を設置
- 本学初の理科系学部となる薬学部を2006年度に開設したが、その校舎は、学部開設後4ヶ月以上経過した2006年8月完成で、9月から利用開始されるなど、学部開設準備があわただしく、学生だけを先に集めた感は否めない。全国の複数の大学で薬学部を開設する動きがこの最近目立っており、遅れをとってはならないという意向も働いたものとみられる。ただ、全国的な傾向ながら、2006年度入学生から修業年限が6年制に移行されたことにより薬学部人気が一段落したこともあって、倍率等は当初期待されたものより低目に留まった。
- 2007年 大学院コミュニケーション研究科設置(予定、2006年設置申請)
- 歴代校長
- 初代 加藤彰廉(1923~1933)
- 第2代 渡部善次郎(1933~1934)
- 第3代 田中忠夫(1934~1947)
- 第4代 伊藤秀夫(1947~1951)
- 歴代学長
- 初代 伊藤秀夫(1949~1957)
- 第2代 星野通(1957~1963)
- 第3代 増岡喜義(1964~1968)
- 第4代 八木亀太郎(1969~1974)
- 第5代 太田明二(1974~1976)
- 第6代 伊藤恒夫(1977~1979)
- 第7代 稲生晴(1980~1985)
- 第8代 越智俊夫(1986~1988)
- 第9代 神森智(1989~1991)
- 第10代 宮崎満(1992~1997)
- 第11代 比嘉清松(1998~2000)
- 第12代 青野勝広(2001~2003)
- 第13代 神森智(2004~現任)、再任
[編集] 教育・研究
[編集] 学部・学科
2006年現在、大学には、経済学部、経営学部、人文学部(英語英米文学科・社会学科)、法学部、薬学部の5学部6学科がある。
- 経済学部
- 経営学部
- 法学部
- 人文学部
- 英語英米文学科
- 社会学科
- 薬学部
[編集] 大学院
経済学部と経営学部および人文学部社会学科には大学院の修士課程・博士課程を有す。
- 経営学研究科
- 経済学研究科
- 社会学研究科
その他、英語英米文学科の"言語コミュニケーション研究科"を文部科学省に設置申請中である。設置が認可されれば、松山大学初の昼夜開講となる。
[編集] 短期大学
商科第2部(夜間主)50年以上の歴史を持つ四国唯一の私立夜間短大。社会人も受け入れ、年齢層広い。授業開始は午後6時から9時まで。編入学制度もあり、松山大学(薬学部除く)、(国)愛媛大学法文学部<夜間主>に毎年多くの合格者を出している。他大学編入もあるが、松山、愛媛大学に分かれる。短大の成績が考慮され、主に3年次編入だが、2年次編入にもなることがある。また、松山大学との単位互換制度もあり、編入後も、単位認定される。推薦入試(一般公募、指定校)、一般入試(英・専門科目)とがあり、近年、一般入試が難しくなっている。推薦入試は面接と小論文(800字程度)がある。
[編集] キャンパス
文京キャンパスは愛媛大学城北キャンパスと隣接している。久万の台と御幸町にもキャンパスもあり、そこでは運動部が主に使用している。
[編集] クラブ・サークル活動
- 文化系、体育系、同好会、非公認同好会など合わせて100以上のクラブ・サークル・同好会が活動している。中国・四国地区でつねに上位を占めるものや、全国でも優秀な実績をもつものも多い。平成18年の第55回四国地区大学総合体育大会(四国インカレ)では、男子は19年連続となる45度目、女子は18年連続18度目、男女総合は18年連続の優勝を遂げた。
- 弓道部女子が、第54回全日本学生弓道選手権大会(平成18年)の女子団体の部で、なぎなた部が、第45回全日本学生なぎなた選手権大会(平成18年)の団体戦でそれぞれ初優勝した。
[編集] 他大学との提携・連携
- 単位互換
- 交換留学制度
- 旧制三高商
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者組織
[編集] 同窓会
- 同窓会は、創立者の雅号を冠し「温山会」と呼び、創設は1927年(昭和2年)。全国各地に42の支部があり、合わせて会員約5万9千人。
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 近隣施設
[編集] 外部リンク
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