森脇浩司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

あなた宛の新しいメッセージが届いています（差分）。

森脇浩司（もりわきひろし、1960年 8月6日- ）は兵庫県出身の元プロ野球選手（二塁手・遊撃手・三塁手）、福岡ソフトバンクホークス1軍内野守備走塁コーチ。2006年シーズン途中からは王貞治監督の胃がん手術による休養のために監督代行も務めた。兵庫県立社高等学校の監督である森脇忠之は実兄。

[編集] 来歴・人物

1978年、ドラフト2位で近鉄バファローズに入団。1984年に加藤英司・大原徹也との2対2の交換トレードで福井保夫とともに広島東洋カープに移籍。その後、1987年シーズン途中に永田利則とともに西山秀二（+金銭）との2対1交換トレードで南海ホークス（現・福岡ソフトバンクホークス）に移籍する。当時、遊撃のポジションはに小川史、中尾明生、湯上谷宏、坂口千仙など何人もの似たタイプの選手がレギュラーの座を奪い合っていたが、ショートに加えて久保寺雄二の死後、捕手だった香川伸行のコンバートが芳しくなかったサードのポジションで実績を重ねた。度重なる怪我もあってレギュラーの座を掴むことがなかなかなかった。打撃では華々しい成績を残せなかったものの、安定した守備で活躍、まさにいぶし銀の働きであった。1996年に現役を引退。2軍暮らしの時代を含めると4度のリーグ優勝、1度の日本一を経験している。現在はホークスのチーフ兼内野守備走塁コーチを務めており、ノックの技術には球界屈指との定評がある。

王貞治監督の胃がん手術に伴う休養のため、2006年 7月6日よりホークスの監督代行を務める。シーズン開幕前にも王監督がWBC 代表監督としてチームを離れていたため、オープン戦の指揮を執っていた。背番号は88。監督代行（チーフコーチ）兼内野守備走塁コーチであった為、王監督休養後も攻撃時には3塁コーチボックスに立ち指揮していた。2007年シーズンは、総合コーチとして2006年まで2軍監督を務めた秋山幸二が就任する事から（秋山は次期ホークス監督候補であると言われている）内野守備走塁コーチに専念することとなった。

[編集] 略歴

身長/体重：177cm/73kg(現役当時)→79kg
血液型：B型
投打：右投右打
選手経緯：兵庫県立社高等学校-近鉄バファローズ（1979年～1983年）-広島東洋カープ（1984年～1987年途中）-南海ホークス・福岡ダイエーホークス（1987年途中～1995年）
ドラフト年度・順位：1978年・2位

[編集] 通算成績

843試合打率.223（1095打数244安打） 14本塁打 75打点 17盗塁 46失策

[編集] 背番号

31（1979年 - 1983年）
23（1984年 - 1985年）
12（1986年 - 1987年途中）
15（1987年（南海移籍後））
4（1988年 - 1996年）※これまで外国人選手の背番号だったので、日本人選手の4番は久々だった。

79（1997年 - 1999年、2003年 - 2004年）
82（2000年 - 2002年）
88（2005年 - ）

[編集] エピソード

広島時代、津田恒実にとって最良の親友は森脇であり、津田が脳腫瘍進行のため福岡の病院に転院してから他界まで森脇がずっと津田本人及び津田の看護にあたっていた津田の夫人の面倒をみていたことで知られる。

また、森脇は1994年に結婚（相手は婚約当時福岡大学在学中だったため、卒業を待って正式結婚）するが自身の結婚式に、他界した津田の席も用意した事は有名。森脇は夫婦揃って津田の席のグラスにもドリンクを注ぎ､それを見た同席していた金石昭人、清川栄治等の友人たちは涙が止まらなかった｡

なお、2000年に放送されたスペシャルドラマ「最後のストライク」で森脇役に石黒賢が配役され熱演。

だが、一部で「ホンモノの森脇の方が男前」という意見もあった。

球界屈指の男前。入団して公式戦に出場するまでに何年かファーム暮らしの時代があったが、その頃から今で言うイケメン選手として一部の層からの支持が厚く、球界の草刈正雄と謳われたほど。漫画家の真柴ひろみが、作品のメインヒーローに「森脇浩司」の名前を与えたこともあった。現役時代の応援コールに「森脇、森脇、男前!」というものもあった。監督代行に就任し､メディアへの露出も増えてきておりその端正なマスクは再び注目を浴びている｡
以前スポーツ選手の離れ業を紹介するコーナーで、森脇に「ここ（通常の右打席）から打って三塁線のフェアーの打球を3バウンドさせ外野フェンスの○△×□社の広告の”×”の文字に当てて下さい」という注文があり、それをいとも簡単に（注文通りに）ノックしてみせた。
2006年シーズンについては「残念」と語る一方、「罪の意識すらある」とも語った。