汐留駅 (国鉄)
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汐留駅(しおどめえき)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)東海道本線に存在した貨物駅。
1914年(大正3年)12月20日、東京駅の開業により役目を終えた従来の新橋駅(1872年10月14日開業)は、貨物専用駅に様変わりすることになり、このとき汐留駅と改称した。なお同時に、電車線の駅であった烏森駅が、(現)新橋駅と改称している。
長らく東海道・山陽方面へ向かう貨物列車・荷物列車のターミナル駅として君臨し続けたが、1986年(昭和61年)11月1日に東京貨物ターミナル駅へ役目を譲り、廃止された。
変わったところでは、1985年に運行を開始したカートレインは本駅と鹿児島本線東小倉駅間で運行しており、1986年の本駅廃止直前まで同列車の東京方始発・終着駅として利用された。
なお廃止後の1987年(昭和62年)4月1日にはここで、鉄道発祥の地であることから残った線路を使用して、蒸気機関車の汽笛で日本国有鉄道(国鉄)の終焉とJRの発足を告げる(国鉄分割民営化)イベントが行われた。