沢田廉三
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
沢田 廉三（さわだ れんぞう、1888年10月17日 - 1970年12月8日）は鳥取県岩美郡岩美町出身の男性外交官。
兄の節蔵も外交官。妻の美喜は元三菱合資会社社長・岩崎久弥の娘で、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の孫娘なので、沢田は三菱の創業者一族・岩崎家と閨閥で結ばれている。
旧制鳥取中学校（現鳥取県立鳥取西高等学校）、第一高等学校（現東京大学）仏法科主席を経て、1914年東京帝国大学法科大学仏法科卒業。
戦後の初代国連大使であるが、在任中に日本の国際連合加盟を実現させる事は出来なかった。
[編集] 略歴
- 1914年3月 ：外交官及び領事官試験合格、外務省に入省。
- 1922年7月 ：三菱財閥の3代目総帥・岩崎久弥の長女・美喜と結婚。
- 1923年：アルゼンチン・ブエノスアイレスへ転任。長男・信一誕生。
- 1924年：中国・北京へ転任。次男・久雄（声楽家・安田祥子の夫）誕生。
- 1925年：三男・晃（洗礼名ステパノ）誕生。
- 1927年：日本に帰国。
- 1928年：長女・恵美子誕生。
- 1931年：英国・ロンドンへ転任。
- 1933年：フランス・パリへ転任。
- 1935年：米国・ニューヨークへ転任。
- 1936年：満州国大使館参事官となる。
- 1938年：外務省事務次官に就任。
- 1939年：駐フランス特命全権大使。
- 1940年：依願免本官。
- 1943年：駐ビルマ特命全権大使。
- 1944年：外務省事務次官。
- 1945年：外務省嘱託。
- 1948年2月：妻の美喜がエリザベス・サンダースホームを創立。
- 1953年：ニューヨーク国際連合代表部特命全権大使。
- 1954年：国際連合日本政府代表部長。
- 1955年：外務省顧問。
- 1957年：外務省顧問を辞任。
[編集] 著書
- 『凱旋門広場』
- 『随感随筆』
