消費電力
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消費電力(しょうひでんりょく)とは、電気回路において消費された電力のこと。外部出力となった分以外の電力は、熱に変わるために、発熱の原因となる。また、エネルギーを無駄に使うことは、地球温暖化の元になるため、できるだけ減らすことが求められている。
[編集] 家電製品の販売戦略
一般家庭の電化製品の中で、1990年代から消費電力を著しく低下させたのは冷蔵庫である。特に、2000年代に入ると「新しい消費電力の少ない機種に買い換えることが省エネに繋がる。」というアピールで購入意欲を高める戦術がヒットし、各社が消費電力の低さを全面に押し出しPRを行った。ただし、消費電力の測定については各社にバラツキがあり問題視されることもある(冷蔵庫の略歴を参照のこと)。
最近ではテレビにおいても、大型・薄型化が進みコンシューマーや販売店でも省エネルギーを意識される事が多い。その際には構造上、省エネに向くとされる液晶タイプが奨められる事が多々ある(シャープ、ソニー、東芝がメイン)。 しかしプラズマディスプレイ(PDP)方式(松下電器、日立製作所、パイオニアがメイン)も技術面の進歩が著しく、後は画質面(液晶は滑らかで、目に優しい)かスペック(プラズマは動画に強く、視野角が広い)と好みやブランドで選ばれる傾向も強い。
また、昨今流行になっている洗濯乾燥機でも、「乾燥運転時」の消費電力を意識される事が多い。洗濯乾燥機では省エネの他、節水性も消費電力と同様注目ポイントとなっており、家計への負担軽減と共に、環境問題に対する関心の高さも窺える。