畝傍 (巡洋艦)
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畝傍(うねび)は南シナ海で忽然と姿を消してしまった日本海軍の巡洋艦である。
来る対清戦争に備えて、海軍卿川村純義により出された軍艦船増強の建議により購入された、大甲鉄艦3隻のうちの一つ。 排水量3,615トン。帆3基で最高速度18ノット。魚雷発射管4門に加え甲板上に24サンチ砲4門、15サンチ砲7門をもつ。 1885年(明治18年)、価格153万円でフランスのシャンチェー造船会社に発注し、翌年完成。
1887年(明治20年)ルアーブルから日本へ航行中、南シナ海洋上で行方不明となる。重量過多で沈没したという見方が有力であるが、漂流物が一つも見つからなかったため、清国に奪われた、生きのびた西郷隆盛が乗船して帰国してくる、など様々な流言が飛び交った。