稚内駅
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稚内駅(わっかないえき)は、北海道稚内市中央3丁目6にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。日本最北端の市である稚内市の代表駅で、日本最北端に位置する(北緯45度24分44秒)。
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[編集] 駅構造
- 島式ホーム1面2線を持つ地上駅。主に2番のりばを使用する。
- 終日社員配置駅。
- みどりの窓口(営業時間:5時30分から22時50分まで)、稚内駅トラベルセンター、自動券売機、キヨスク、立ち食いそば屋、待合室がある。
- 特急スーパー宗谷・サロベツは稚内駅到着後、南稚内駅へ折り返し車庫(旧・稚内機関区)に入り整備を行う。
- 接近警報機がある。
[編集] バス路線
[編集] 駅周辺
ホテルや土産物屋、飲食店など観光客向けの施設が多い。
[編集] 公共施設
- 稚内市役所
- 水夢館(温水プール)
- 市立稚内病院
- 稚内市総合文化センター
- 稚内地方気象台
- 日本郵政公社稚内郵便局
- 東日本海フェリーターミナル(利尻島、礼文島、樺太へのフェリーが就航する) 東日本海フェリー
- 宗谷バス稚内駅前ターミナル
[編集] 観光施設
- 北防波堤ドーム
- 稚内公園
- 稚内市北方記念館・開基百年記念塔
- 氷雪の門
- 九人の乙女の像
- 樺太犬供養塔
- 稚内市公園スキー場
- 稚内公園ロープウェイ(2006年3月に廃止)
- 稚内温泉
- ノシャップ岬
- ノシャップ寒流水族館
- 稚内灯台
[編集] 宿泊施設
- 稚内全日空ホテル
- サンホテル
- ホテル美雪
- ホテルおかべ汐彩亭
- 稚内ステーションホテル
- ホテル氷雪
- 天北旅館
[編集] その他
[編集] 歴史
初代の稚内駅は、1924年に開業した現在の南稚内駅である。現在の稚内駅は1923年に稚内港駅(わっかないみなとえき)として開業したものであるが、現ロシア占領下の樺太(サハリン)の大泊町に連絡する鉄道連絡船「稚泊航路」への接続のため駅のみが開業したもので、稚内港駅まで鉄道の線路が伸びるのは、1928年のことである。1939年に(旧)稚内駅を南稚内駅に改称し、稚内港駅が稚内駅となった。1940年には渡航客の便を図るため、構内の仮乗降場扱いで稚内桟橋駅を開設したが、太平洋戦争敗戦により、稚泊航路は運航休止となり、「桟橋駅」もそのまま自然消滅となった。
- 1923年(大正12年)12月26日 - 稚内港駅開業(線路の敷設はなく稚泊航路への接続点として駅のみ開設)。
- 1928年(昭和3年)12月26日 - 宗谷線稚内(旧)~稚内港間開業(稚内港駅が鉄道駅として開業)。
- 1938年(昭和13年)10月1日 - 稚内桟橋駅開業(稚内港駅構内の仮乗降場扱い)。
- 1939年(昭和14年)2月1日 - 稚内駅に改称。
- 1945年(昭和20年)8月25日 - 稚泊連絡船運航停止(稚内桟橋駅実質廃止)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に承継。
- 2006年(平成18年)3月17日 - この日で夜行列車の定期運行廃止。
[編集] 駅弁
- 最北駅弁帆立駅弁(サンエイ商事)
- さいほく かにめし(サンエイ商事)
- お好み御弁当(サンエイ商事)
- わっかない弁当 かに弁当(ふじ田食堂)
- わっかない弁当 幕の内弁当(ふじ田食堂)
現在駅売りは存在せず、「ふじ田食堂」の弁当が予約購入もしくは特急の車内で購入可能である。「サンエイ商事」は製造・販売を全て店主が1人で行っていたが、2004年にこの店主が死去し廃業している。サンエイ商事が販売していた駅弁を駅弁大会等で「稚内駅立売商会」を名乗る業者が販売していることがあるが、この業者は当駅での販売を行っていないようである。
[編集] 隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 宗谷本線
- 南稚内駅 - 稚内駅