網走市
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網走市(あばしりし)は、北海道網走支庁管内にある市で、支庁所在地である。
市名の由来については複数の説があるが、いずれもアイヌ語がもととなっている。
- 「ア・パ・シリ」(我らが見つけた土地)
- 「アパ・シリ」(入り口の地)
- 「チバ・シリ」(幣場のある島)
目次 |
[編集] 地理
網走支庁東部、北見市から東に約50kmの位置にある。オホーツク海に面する。高い山はなく、丘陵地が多い。市街は網走川河口付近と、その南に続く海岸段丘上の平地に広がる。北西部に能取湖、中部に網走湖、東部に濤沸湖があり、それぞれ網走国定公園の一部である。
一年を通じて晴天が多く、降雪量は少ない。海に面するため寒暖差も少なく、北海道東部としては温暖な気候である。
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
- 1872年(明治5年)3月、北見国網走郡の名が与えられる(網走市の開基)。アバシリ村が設置される。
- 1875年(明治8年)漢字をあてて、網走村となる。
- 1890年(明治23年)釧路集治監網走分監、網走囚徒外役所(現在の網走刑務所の前身)が開設
- 1891年(明治24年)集治監の収容者の強制労働により北見方面への道路が開通
- 1902年(明治35年)網走郡網走村、北見町、勇仁村(いさに)、新栗履村(にくりばけ)を合併し2級町村制施行、網走郡網走町となる。
- 1915年(大正4年)能取村、藻琴村を合併
- 1921年(大正10年)女満別村(現・大空町)を分村。
- 1931年(昭和6年)女満別町との境界線を変更。
- 1942年(昭和17年)NHK北見放送局が開局(NHKラジオ第1放送、コールサインJOKP。但し、放送センターは北見市にある。)。
- 1947年(昭和22年)東藻琴村(現・大空町)を分村する。市制施行し、網走市となる。
- 1950年(昭和25年)NHK北見放送局にラジオ第2放送が開局(コールサインJOKD)。
- 1956年(昭和31年)北海道放送(HBC)北見放送局が開局(HBCラジオ、コールサインJOQM。但し、放送センターは北見市にある。)。
- 1961年(昭和36年)NHK北見放送局に総合テレビが開局(コールサインJOKP-TV)。
- 1963年(昭和38年)NHK北見放送局に教育テレビが開局(コールサインJOKD-TV)。
- 1964年(昭和39年)札幌テレビ放送(STV)北見放送局が開局(STVテレビ、コールサインJOVX-TV。但し、放送センターは北見市にある。)。
- 1965年(昭和40年)NHK北見放送局にFM放送が開局(コールサインJOKP-FM)。
- 1965年(昭和40年)HBC北見放送局にテレビ放送局が開局(HBCテレビ、コールサインJOQM-TV)。
- 1969年(昭和44年)北海道テレビ放送(HTB)網走送信所が開局。
- 1972年(昭和47年)北海道文化放送(UHB)網走送信所が開局。
- 1976年(昭和51年)STV北見放送局にラジオ放送局が開局(コールサインJOVX)。
- 1992年(平成4年)FM北海道(AIR-G')網走送信所が開局。
- JAPAN FM NETWORK(JFN)より番組供給を受けている。
- 2002年(平成13年)網走市オホーツク水族館が閉館。
- 2007年(平成19年)10月1日、NHK北見放送局とHBC、STV、HTB、UHBが地上デジタル放送開始(なお、網走湖畔温泉の近くにある天都山から放送される予定。STVとHTBについては、現在アナログ放送をおこなっているHTBの送信施設・局舎・鉄塔を共同で使用する予定だが、NHK、HBC、UHBは不明。また、テレビ北海道(TVH)は今後開局するかを検討中。)。
オホーツク地方発祥の地。
[編集] 経済
[編集] 産業
農業(テンサイ、ジャガイモ)、酪農、漁業(魚介)、観光が発達。冬には流氷が見られるほか、観光砕氷船が運航される。
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 海外
- 姉妹都市
- ポートアルバーニ市(カナダ)
[編集] 国内
[編集] 地域
[編集] 教育
- 大学・短期大学
- 東京農業大学オホーツクキャンパス
- 中学校
- 第一、第二、第三、第四、第五、呼人
- 小学校
- 網走、潮見、中央、西、西が丘、白鳥台、東、南、呼人
- 特殊教育学校
- 網走養護学校
[編集] 交通
[編集] 空港
[編集] 港湾
- 網走港(重要港湾)
[編集] 鉄道
かつては湧網線が通っていたが、現在は廃止されている。
[編集] バス
- 網走バスが市内・近郊路線を運行する他、網走交通バス、阿寒バスも乗り入れる。
- 網走バス・北海道北見バス・北海道中央バスの3社共同運行で、札幌行都市間高速バス・ドリーミントオホーツク号が運行される。網走バスターミナルで乗降を扱う他、札幌発網走行は網走駅で降車できる。
[編集] 道路
- 高速道路
- なし。
- バイパス
- なし。
- 一般国道
- 都道府県道
- 北海道道23号網走停車場線
- 北海道道76号網走公園線
- 北海道道102号網走川湯線
- 北海道道104号網走端野線
- 北海道道246号小清水女満別線
- 北海道道248号嘉多山美幌線
- 北海道道467号栄浜小清水線
- 北海道道490号中園網走停車場線
- 北海道道591号嘉多山卯原内停車場線
- 北海道道683号大観山公園線
- 北海道道767号明生北浜線
- 北海道道1010号能取三眺線
- 北海道道1083号網走港線
- 北海道道1087号網走常呂自転車道線
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 名勝天都山
- 二ツ岩
- 能取岬
[編集] レジャー
[編集] 観光
- 流氷 (1月下旬から3月上旬頃まで着岸、年によって見られる時期が異なる)
- 網走刑務所
- 博物館網走監獄
- 網走湖
- 網走湖畔温泉
- 網走市立郷土博物館
- 網走市立美術館
- 北海道立北方民族博物館
- オホーツク流氷館
- 能取湖
- サンゴ草群落(9月頃に身頃となる)
- モヨロ貝塚
- 流氷観光砕氷船「おーろら」
- 網走国定公園
かつて二ツ岩地区にあった水族館は閉館(2002年)しており、建物も取り壊されている。
[編集] 祭り
- あばしりオホーツク流氷まつり(2月)
- 網走川祭(あばしりかわったさい)(7月第1日曜日~第3土曜日)
- オロチョンの火祭り(7月第4週)
[編集] 網走を舞台とした作品
- 映画『網走番外地』
- 映画『ゴジラVSキングギドラ』
- 映画『刑務所の中』
- 映画『子ぎつねヘレン』
[編集] 出身の有名人
- 居串佳一 画家
- 緒方昇 元関脇北の洋
- 川村湊 文芸評論家
- 木村庄之助 (32代) 元大相撲立行司
- ケンドー・ナガサキ プロレスラー
[編集] 民族
- アイヌ -先住民族
- 大和民族 -本州などから移住
- ウィルタ -戦後、樺太などから移住
- ニヴフ -戦後、樺太などから移住
- 朝鮮人 -強制労働の為、強制移住された
- ロシア人 -バブル期以降、ピザ無し渡航や漁業貿易の関係で多くなった。