薮田安彦
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薮田 安彦(やぶた やすひこ、1973年6月19日 - )は、大阪府岸和田市出身のプロ野球選手。千葉ロッテマリーンズ所属。ポジションは投手。背番号は20番。
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[編集] 来歴・人物
球種は140km/h後半のストレート、スライダー、フォーク、チェンジアップなど。球威のある直球を主体に変化球を織り交ぜる強気な投球スタイルが持ち味。
元々は先発で、ルーキーイヤーには完封勝利も達成。プロ2年目には規定投球回に到達。しかしその後は最高でも4勝と伸び悩む。その後、バレンタイン監督が就任した2004年、先発して敗戦投手になった後リリーフ転向。これが奏功し、この年66試合に登板。リリーフ転向後、先発時代は140km/hそこそこだった球速が150km/h近く計時するようになり、本人曰く「肩が強くなった」とのこと。以後、ロッテのリリーフエースとして活躍し現在に至る。
上宮高校時代は同級生であった現阪神タイガースの中村豊選手宅に居候していた。
父親は尾崎行雄を擁した浪商高(現・大阪体育大学浪商高)1961年の夏の甲子園優勝時のメンバーである。
元ヤクルトスワローズの杉本友、タレントの中澤裕子と生年月日が同じ。
[編集] 略歴
- 1995年 上宮高校、新日鉄広畑を経て、ドラフト2位でロッテに入団。
- 2004年 バレンタイン新監督の提言で先発から中継ぎに転向しブレイク。リーグ最多の66試合登板を果たす。
- 2005年 オールスターで、中継ぎ投手のファン投票1位を獲得し、10年目にして初出場となる。チーム最多の51試合に登板し、7勝4敗2セーブの成績を残す。2006 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表に選出。抜群の安定感を見せ日本の優勝に貢献した。アメリカ戦ではピンチの場面でアレックス・ロドリゲスを三振に取りピンチを脱すると、ボブ・デービッドソンによるタッチアップの誤審があった次の回という雰囲気的にも苦しい場面でもデレク・リー、ジョニー・デイモンから三振を奪うなど完璧なピッチング。日本代表のセットアッパーとして世界に存在を強くアピールした。
[編集] 球歴
- 身長/体重 183cm/85kg
- 投/打 右/右
- 血液型 B
- 出身地 大阪府岸和田市
- 球歴・入団経緯 上宮高-新日鉄広畑-千葉ロッテ(1996~)
- プロ入り年度/ドラフト順位 1995年/2位
- 2006年推定年俸 1億1300万
[編集] 通算成績(2006年シーズン終了時)
[編集] 年度別投手成績
年度 | 球団 | 背番号 | 試合 | 勝利 | 敗北 | セーブ | ホールドポイント | 勝率 | 投球回 | 奪三振 | 失点 | 防御率 |
1996 | ロッテ | 20 | 18 | 4 | 6 | 0 | .400 | 92 | 58 | 39 | 3.62 | |
1997 | 25 | 5 | 9 | 0 | .357 | 146 1/3 | 74 | 69 | 3.94 | |||
1998 | 17 | 2 | 9 | 0 | .182 | 100 1/3 | 45 | 61 | 4.84 | |||
1999 | 12 | 5 | 4 | 0 | .555 | 57 | 33 | 33 | 4.89 | |||
2000 | 2 | 0 | 1 | 0 | .000 | 6 2/3 | 3 | 10 | 13.50 | |||
2001 | 27 | 4 | 6 | 0 | .400 | 97 1/3 | 70 | 46 | 3.88 | |||
2002 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 | 11 1/3 | 8 | 11 | 8.74 | |||
2003 | 17 | 5 | 6 | 0 | .455 | 68 2/3 | 44 | 45 | 5.90 | |||
2004 | 66 | 3 | 4 | 2 | .429 | 77 1/3 | 71 | 26 | 2.79 | |||
2005 | 51 | 7 | 4 | 2 | 26 (21ホールド) | .636 | 55 2/3 | 54 | 20 | 3.07 | ||
2006 | 47 | 4 | 2 | 1 | 22 (18ホールド) | .667 | 55 | 48 | 19 | 2.62 | ||
通算 | 285 | 40 | 53 | 5 | 48 (39ホールド) | .430 | 767 2/3 | 508 | 379 | 4.14 |
[編集] 記録
- 1軍公式戦初登板・・・1996年5月31日 対オリックス9回戦・3回リリーフ登板(グリーンスタジアム神戸)
- 1軍公式戦初勝利・・・1996年7月16日 対オリックス16回戦・先発登板(千葉マリンスタジアム)
- 1軍公式戦初完投勝利・・・1996年7月30日 対近鉄14回戦
- 1軍公式戦初完封勝利・・・同上(初完投初完封勝利)
- 1軍公式戦初奪三振・・・初登板日・3回小川博文内野手から
- オールスターゲーム出場・・・2005年
[編集] 関連項目
千葉ロッテマリーンズ - 2007 |
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00 代田建紀 | 1 大嶺祐太 | 3 サブロー | 4 フランコ | 5 堀幸一 | 7 西岡剛 | 8 今江敏晃 | 9 福浦和也 | 10 大松尚逸 | 11 神田義英 | 12 藤田宗一 | 13 浅間敬太 | 14 小宮山悟 | 15 柳田将利 | 16 久保康友 | 17 手嶌智 | 18 清水直行 | 19 ワトソン | 20 薮田安彦 | 21 内竜也 | 22 里崎智也 | 23 大塚明 | 24 平下晃司 | 25 竹原直隆 | 27 古谷拓哉 | 28 加藤康介 | 29 小野晋吾 | 30 小林雅英 | 31 渡辺俊介 | 32 根元俊一 | 33 橋本将 | 35 三島輝史 | 37 林啓介 | 39 田中雅彦 | 40 渡辺正人 | 41 小林宏之 | 42 バーン | 43 パスクチ | 46 山崎健 | 48 高木晃次 | 49 川崎雄介 | 50 ベニー | 51 龍太郎 | 52 塀内久雄 | 53 相原勝幸 | 54 黒木知宏 | 56 木興拓哉 | 58 青野毅 | 59 細谷圭 | 60 成瀬善久 | 62 金澤岳 | 63 青松敬鎔 | 64 藤井宏海 | 65 南竜介 | 66 末永仁志 | 67 戸部浩 | 68 早坂圭介 | 95 新里賢 | 99 田中良平 | 未定 黒滝将人 | 未定 佐藤賢治 |未定 早川大輔 | 監督 ボビー・バレンタイン | 球団 | 編集 |
2006 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表 |
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1 岩村明憲 | 2 小笠原道大 | 3 松中信彦 | 5 和田一浩 | 6 多村仁 | 7 西岡剛 | 8 今江敏晃 | 9 金城龍彦 | 10 宮本慎也 | 11 清水直行 | 12 藤田宗一 | 15 久保田智之 | 17 福留孝介 | 18 松坂大輔 | 19 上原浩治 | 20 薮田安彦 | 21 和田毅 | 22 里崎智也 | 23 青木宣親 | 24 藤川球児 | 25 新井貴浩 | 27 谷繁元信 | 31 渡辺俊介 | 40 大塚晶則 | 41 小林宏之 | 47 杉内俊哉 | 51 イチロー | 52 川﨑宗則 | 59 相川亮二 | 61 石井弘寿/馬原孝浩 |
89 監督 王貞治 | 84 武田一浩 | 85 辻発彦 | 86 鹿取義隆 | 87 大島康徳 | 88 弘田澄男 | 項 | |