衆楽園
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衆楽園(しゅうらくえん)は岡山県津山市にある大名庭園。国の指定名勝。津山藩二代目藩主、森長継が小堀遠州流の造園師を招き、築庭させた池泉回遊式庭園で、京都の仙洞御所を模したものである。森家は途中で絶え、改易によって松平氏が支配するようになり、同庭園は津山藩のご対面所などとして用いられた。なお、衆楽園の命名は明治3年で、それまでは特に名前は決まっていなかった。
庭園の大半を南北に長い池が占め、四つの島が施されている。北の池は東と北の築山に迫られるように置かれており、その中には老松が茂り森閑たる様相を見せ、対して南側は海に見立てられた池が雄大な景観を醸し出している。その周りに余芳閣、迎賓館、風月軒、清涼軒といった建築が復元されているが、庭石や灯籠といった人工物は少なく、あくまで自然と一体化させているのが同庭園の特色である。
[編集] 概要
- 総面積:28000㎡
- 形式:池泉回遊式
- 指定:国指定名勝(平成14年6月指定)
- 入園料:無料