西大塚駅
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西大塚駅(にしおおつかえき)は山形県東置賜郡川西町大字西大塚にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。川西町では唯一の山形鉄道の駅である。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線を持ち列車同士の行き違いができない地上駅である。駅舎の脇には切欠きホームがありかつては荒砥方面から分岐した側線がここに入っており貨物用に使用されていたが線路は撤去されている。
駅舎は国鉄時代からの古い木造で長井線では標準形のものにあたる。古くは時庭駅や梨郷駅などにも同型のものがあったが時庭駅のものは1996年(平成8年)12月に、梨郷駅のものは1999年(平成11年)7月に改築されいまやフラワー長井線内で木造駅舎を見ることは少なくなった。
以前は委託駅であったが、1999年(平成11年)の4月1日からは完全な無人駅となっている。
[編集] 駅周辺
この駅は長井市・南陽市・川西町三者の境界に非常に近くこの駅から北へわずか1キロメートルほどのところである。今赤湯のほうから見ていくと山形鉄道は赤湯のある南陽市からそのまま長井市に抜けず川西町の北端附近を掠めて長井市に入っている。そしてその川西町に線路がかすった地点に、この西大塚駅はある。長井方面へ行く列車が梨郷駅を出ると列車はやがて最上川をわたって川西町に入る。そしてこの駅を過ぎると国道113号をくぐるあたりから長井市である。川西町にはこの山形鉄道のほかに山形鉄道と次の今泉駅で合流する東日本旅客鉄道(JR東日本)の米坂線も通っておりその中心部はこの駅から見て南6キロメートルほどの米坂線羽前小松駅附近にある。
なおこのあたりは田園地帯であるがこの駅の周りは比較的人家があるほうである。当駅から南方向に700mほど進むと国道113号に出ることができる。以下には当駅附近の主要な施設等を列挙する。
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[編集] 歴史
この駅は1914年(大正3年)の11月15日、国鉄長井軽便線の梨郷駅から長井駅までの延伸開通とともに開業する。1922年(大正11年)の9月2日には軽便鉄道法の廃止により長井軽便線が長井線に改称となったためこの駅も国鉄長井線の駅となった。1987年(昭和62年)の4月1日には国鉄の分割民営化に伴い東日本旅客鉄道(JR東日本)長井線の駅となり、1988年(昭和63年)の10月25日に長井線は山形鉄道に転換されフラワー長井線となったため、この駅は山形鉄道フラワー長井線の駅となって現在に至っている。
[編集] 年表
- 1914年(大正3年)11月15日 - 長井軽便線梨郷~長井間開通と共に開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴いJR東日本の駅となる。
- 1988年(昭和63年)10月25日 - 山形鉄道へ移管。
- 1999年(平成11年)4月1日 - 無人駅となる。