鉄道ジャーナル
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鉄道ジャーナル(てつどう-、Railway Journal)は、鉄道ジャーナル社が発行する日本の月刊鉄道趣味雑誌。1967年(昭和42年)創刊。
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[編集] 概要
鉄道映像を記録することを目的に1965年に設立された鉄道記録映画社が母体であり、1970年に鉄道ジャーナル社に社名変更した。創立時から代表取締役および編集長は竹島紀元。
それまで発行されていた鉄道雑誌が、鉄道模型や車両実物を中心とした鉄道趣味の視点から編集を行っているのに対して、「鉄道の将来を考える専門情報誌」を標榜し、「列車追跡シリーズ」という列車の乗車レポート記事を看板に、鉄道に関わる現状を詳細にレポート。鉄道だけではなく航空機やバスなどの記事も取り入れ、交通政策そのものを含めた社会事情や経済的政治的な視点から鉄道を見る記事で構成されている。かつては、種村直樹による「レイルウェイ・レビュー」といったオピニオン記事や「鉄道記事ざっくばらん」(いずれも2006年7月号で終了)はマスコミによる鉄道記事を独自の視点で分析していた。
創刊初期には大学・高校の鉄道研究部有志が社外スタッフとして関わっている。その経験から自ら鉄道雑誌を立ち上げた者(とれいんの松本謙一・平井憲太郎やレイルマガジン・RM MODELSの笹本健次)もいる。
なお、種村直樹が連載を休止するにあたっての最後のあいさつとして、編集長の竹島から連載休止を通告されたことの理由の一つに本誌の発売状況があったことを記載したために、図らずも本誌上で発行部数が漸減状態であることを公表する羽目になってしまった。事実、種村の連載休止は編集立て直しの一環として実施されたものである。種村は悔しい思いを吐露しているが、竹島のコメントは、2006年8月号の編集後記に少し掲載した程度だった。
[編集] 現在の主なコーナー
- 列車追跡
- 鉄道ジャーナルの看板と言っても良いぐらいのもの。毎月1~2つの列車を取り上げてその乗車ルポから問題点までを取材する。
- 地方鉄道レポート
- 地方のローカル線を特集し、現況や問題点、改善策などを検討していく。
- RAILWAY TOPICS
- 毎月の鉄道に関するニュース。
- 世界の鉄道めぐり
- 日本以外の鉄道を特集する。
- 毎月、一つの地域(大都市)の鉄道について深い取材を行っている。
- BUS CORNER
- 鉄道雑誌では唯一存在するバスのみの記事で、3ページしかないが、その内容は非常に濃い。
- 最近ではコーナー内に「都道府県別バス事情」という特集が毎月組まれている。
[編集] 批判
一方鉄道ジャーナルには国鉄分割民営化の意見が公になった頃から現在にかけて、その編集体制は崩れつつあることからマンネリであると言う意見がある。
具体的には
- 編集長が鉄道とは関係のない記事を掲載した(従軍慰安婦に関する発言を行い、その後騒動となった)
- 投稿欄に偏向した意見を載せたのにそれに対する反論を一切載せなかった
- 鉄道とは無縁の広告(財政事情もあるだろうが、具体例として出会い系サイトや先物取引を掲載した)
- 編集後記に再録でお茶を濁す傾向(福知山線脱線事故において、鉄道雑誌編集部としての見解を一切出さなかったのはここだけ)がある
- 特集のマンネリ化(毎年のように京阪神地区の特集が組まれているほか、寝台特急やローカル線特集など同じようなロ-テーションで特集を組んでいると指摘する人までいる)
- 読者欄において、かつては多数掲載されていた総合交通体系や鉄道復権絡みの投稿が皆無となり、近年はそれに代わって採算性、実現性の乏しい、もしくは明らかに趣味者的視点に偏った投稿の急増など編集方針に読者から疑問の声が上がることが多くなり、読者離れが急速に進んでいる。
これは国鉄分割民営化以降、現場の立ち入りや関係者による執筆が減少し、取材体制が変化したことや、鉄道事業者が利用者から直接意見を聞くシステムができたこと等が理由として挙げられる。さらにこの10年以上編集スタッフがほとんど変わっておらず(2005年に新入社員が2名入社した)、こうした変化に対する柔軟性が無かったこと、これに編集長である竹島の読者無視とも思える方針(たとえば読者から『アンケートにつまらないと思う記事を聞く箇所がどうして無いのか?』という意見が来た際『当誌はつまらない記事はないので載せていません』と回答した)が加わり、読者離れ→発行部数の減少につながったと見る人が多い。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 中立的観点に議論ある項目 | 鉄道雑誌