あいたくて…
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あいたくて… ~your smiles in my heart~ | |
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ジャンル | 恋愛シミュレーションゲーム |
対応機種 | プレイステーション |
開発元 | KCE東京 |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 2000年3月16日 |
あいたくて… ~your smiles in my heart~は、2000年3月16日、コナミからプレイステーション向けに発売された恋愛シミュレーションゲームである。「初恋は実らない」というユニークなテーマ性を持たせていることからシナリオにドラマティックな幕切れが多く、個性の強い作品として一般的に評価されている。
ときめきメモリアルのプレイステーション版を作成したスタッフが製作にかかわっている。そのため続編としての位置付けはされていないもののときめきメモリアルとの類似点が多く見られる。しかし、リリースされてから発売までに3年、キャラクターデザインが個性的、高いゲーム難易度など悪条件が重なったため、セールスが悪かったのはもちろん、ギャルゲーファンからも注目されることはなかった。
目次 |
[編集] 歴史
- 1997年8月28日発売のときめきメモリアル デスクトップアクセサリー集 どきどきびっくり箱(Windows版)に、あいたくて…のプロローグ体験版を含むアクセサリー集が収録される。
- 1997年11月27日 あいたくて… ~your smiles in my heart~ おろしたてのダイアリー(プレイステーション版)発売。どきどきびっくり箱に収録の物とほぼ同様なプロローグ体験版がメインである。
- 2000年3月16日 あいたくて… ~your smiles in my heart~ 本編発売。いろいろな理由により何度か延期をされた後に発売される。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ゲーム内容
このゲームの主人公(プレイヤー)は、高校入学直前に、父親が海外に転勤になったため、祖母の家から通える高校に入学することになった。ある日、父親から電話があり、自分の結婚相手が決められそうになっていることを知る。送られてきた写真を見た主人公は、高校3年間の間に恋人を作り、父親に紹介することにより、父親が決めた人との結婚を避けようと決心する。
[編集] 登場キャラクター(カッコ内は声優)
- 二宮千菜(川澄綾子)
- 主人公が住む祖母の家の向かいに住む双子の姉。おっとりした性格で本作のヒロイン。
- 二宮麻子(浅木舞)
- 主人公が住む祖母の家の向かいに住む双子の妹。主人公にアドバイスをくれる。名前の読みは「あさこ」であるが、千菜や友人からは「まこ」と呼ばれている。
- 藍原ひびき(半場友恵)
- 奇抜なファッションセンスと破壊的歌声でアイドルデビューを目指す同級生。修学旅行での一件がきっかけで本当にアイドルデビューしてしまう。
- 入江里沙(浅野まゆみ)
- 刹那的に生きる不良少女。年上のサラリーマンと恋愛中。あまりべたべたするのは好きではなく、常に人とは一定の距離を保っている。
- 篠崎百合華(飯島京子、現在は飯島杏子)
- 主人公の一年先輩で、10年に一度といわれるほどの秀才。まじめを絵に描いたような人物だが、その徹底した理論武装の裏には強いコンプレックスが見え隠れする。ツンデレ。
- 神城絢(鈴木好美)
- 剣道道場の一人娘。有段者。母親を幼い頃に無くしたため、家事全般を一人でこなす。勇気とやさしさを備えた最強の女性だが、恋愛とゴキブリと痴漢には弱い。
- 楠木ともみ(竹ノ内美奈子)
- 主人公の後輩の少女。眼鏡っ子で極度の男性恐怖症である。遠藤加奈子、星野映美と仲がよい。
- 遠藤加奈子(佐藤美佳子)
- 桃花学院理事長の孫娘で主人公の後輩の女の子。甘やかされて育ったため、非常にわがままである。帝王学の成果なのか、なかなかの策士でもある。
- 星野映美(菊地祥子)
- 主人公の後輩の少女。おしゃれが趣味ということもあり、常に華やかな雰囲気を出しているが、その反面家庭環境に問題を抱えている。
- 柳原かすみ(川崎恵理子)
- 年上だが病弱で留年し、主人公の同級生として現れる少女。主人公との出会いをきっかけに積極的に外出するようになる。
- 早瀬鈴子(八岐春麻)
- 海の家のバイトで出会う少女。転校を繰り返しているため、別れのつらさから友人を作ることに臆病になっている。
- 町田松子(岡本章子)
- 担任教師。ブサイクな眼鏡をかけているが、実は美人。恋愛に日々精進する主人公と直人を問題児として目をつけ、何かとデートの邪魔をする。「ざーます」が口癖。
- 大野若葉(荒川美奈子)
- 2年目に教育実習生としてやってくる女子大生。大学卒業後には晴れて学院の教師となる。少し頭の弱い欲望にストレートな男の子が好み。
- 渡瀬みちる(雪乃五月、現在は雪野五月)
- 家庭教師のアルバイトをする主人公の教え子で2歳年下。無垢でボーイッシュな女の子なのだが…。
- 三好直人(谷山紀章)
- 性格以外のすべてにおいて完璧な悪友。二股・三股あたりまえのナンパ師で、女の子とのトラブルも多い。夏休みと冬休みに兄やその彼女が用意した旅行に誘ってくれる。
- マリー
- 結婚相手として父親が勝手に決めてしまった外国人の少女。あまりに醜い容姿のため、主人公は他の素敵な女性との出会いに励むこととなる。
[編集] テーマソング
- オープニング
『Funny Funny Face』 作詞 山下圭子 作曲 平田祥一郎 二宮千菜(CV/川澄綾子)&二宮麻子(CV/浅木舞)
- エンディング
『あいたくて…』 作詞 山下圭子 作曲 平田祥一郎 二宮千菜(CV/川澄綾子)&二宮麻子(CV/浅木舞)
- 藍原ひびき シナリオ挿入歌
『Kiss Me★Darin’』 作詞 さゆ鈴 作曲 平田祥一郎 藍原ひびき(CV/半場友恵)
[編集] スタッフ
- ディレクター: 福原健一 (シナリオも担当)
- シナリオ: 福原健一, 小澤佳世, 稲邑秀也
- キャラクターデザイン: 伊藤優子(a.k.a itochin), 平野彰一(a.k.a ひらぴー), 小松原里枝子(a.k.a ばらっち)
- サウンド: 松川智禎 (サウンドディレクター)
- 作曲: 平田祥一郎 (大部分), 佐久間彩 (一部), 阪上登 (一部)
[編集] エピソード
- 当時としてはまだ珍しいボーイズラブシナリオが収録されている。そういった予備知識もなくプレイした人の多くは衝撃を受け、話題を呼んだ。
- ときめきメモリアル2(1999年11月25日発売)のプロモーションムービーのデータがディスク1に収録されているが、度重なる延期により当該作品より遅れての発売となったためゲーム起動中に再生することは出来なくなっている。
- 製作期間が長かったこともあってか、ボリュームのあるゲーム内容となっている。エンディングの数は各キャラクターごとに1~3種類、楽曲数は200曲を超えている。
- Pop'n musicの楽曲を手がけている平田祥一郎がゲーム中の音楽を担当している。そのためボーカル集やオリジナルサウンドトラックの評価は高い。
- ヒロイン役にデビュー間もない頃の川澄綾子を起用している点や、コンシューマーゲームとは思えないほどエロティックなシーンが含まれているため、マニアの間ではしばし話題に上がるゲームである。