うたわれるもの
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うたわれるもの うたわれるもの 散りゆく者への子守唄 |
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プラットフォーム | Windows98/Me/2000/XP プレイステーション2 |
発売元 | Leaf(PC) AQUAPLUS(PS2) |
発売日 | 2002月4月26日(PC-CD) 2003年12月12日(PC-DVD) 2006年10月26日(PS2) |
ジャンル | ADV+SLG(S・RPG) |
レーティング | 18禁(PC) CERO 15歳以上対象(セクシャル)(PS2) |
名前変更 | 不可 |
エンディング数 | 1 |
セーブファイル数 | 100(PC) |
画面 | 640x480 Full Color(PC) |
音楽 | PCM(PC) |
音声 | なし(PC) あり(PS2) |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(PS2) |
オートモード | なし(PS2) |
備考 | 2005年1月13日CD-ROM版廃盤 |
『うたわれるもの』は2002年4月26日に発売されたLeaf(株式会社アクアプラス)制作のアダルトゲーム。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
アドベンチャーゲーム部とシミュレーションRPG部を交互に繰り返す。シミュレーションRPG部の難易度はさほど難しくない(DVD版では難易度を大幅に変更可能)。アイヌ風の登場人物・舞台設定を持った作品。登場人物達はケモノの様な耳・尻尾・翼などを持ち、主にアイヌ語をもじった独自の固有名詞が度々使われている。また、この作品は俗に言う「泣きゲー」に分類される。
当初発売されたのはCD-ROM版であるが、2003年12月12日にDVD-ROM版も発売された。定価はどちらも8,800円(声優の音声なし)。 2006年4月にTVアニメ化、及び2006年10月26日にプレイステーション2版『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』(声優の音声あり、戦闘パートはサモンナイトシリーズのフライト・プランが担当)が発売された。
[編集] あらすじ
主人公は辺境の村に迷い込み倒れているところを村長に助けられハクオロと名付けられる。 決して外せない仮面を付け、過去の記憶を持たないハクオロは村人達に獣のような耳や尻尾があるのを訝しみつつも村の暮らしを受け入れ、製鉄や化学肥料などのこの時代ではあり得ないような高度な知識を活かして貧しい村の暮らしを向上させ村人の信頼を得て行くが、それを知った藩主が村に過酷な重税を課し、それが原因で藩主の部下に村長が殺害されてしまう。 これに怒りをおぼえた村人たちはハクオロを指導者として謀反を起こし、藩主のみならず腐敗した国家をも打倒し村長の名を冠した新国家を建国した。
しかし、これでハクオロの戦いが終わることはなく、ハクオロは新国家の皇として更なる戦争の日々に追い込まれる事となる。 苦しい戦いの中、新たな仲間との出会いや別れを繰り返すハクオロ達だったが、やがて戦の影で暗躍する存在を知り、同時にハクオロは過去の因縁と向き合う事になる。 仮面の秘密と過去の記憶を取り戻し、この地に住まう人々に抱いた違和感の正体を知ったハクオロが最後に下した決断と、仲間たちのその後の姿を描いて物語は終わる。
[編集] 世界観
≪うたわれるもの≫の世界は日本列島に酷似した島国が主舞台であり、他の大陸は未確認で存在したとしても航海水準から行き来は不可能であると思われる。時代は『こちら』の日本・飛鳥王朝時代、少なくとも幕末文明開化以前である。技術水準は機械文明と言っていいものは最先進国でも存在せず、蒸気機関もいまだ開発されておらず原始的なカラクリがちらほら見える程度で、主な移動手段は徒歩、またはウォプタル(2速歩行トカゲ)である。戦争レベルは、飛行技術・生物が無いため空爆の概念が存在せず、大量殺戮手段を実現可能である≪オンカミヤムカイ≫はそれを自覚し厳しい戒律で、道を外れるものと法術技術の流出を防いでいる。そのためこの世界での戦争行為はほぼ全て歩兵・騎兵・中世の「アーバレスト」「バリスタ」のような設置型大努弓よるものであり戦力・兵器威力の肥大による均衡が存在しないため、戦国時代の真っ只中である。 地方によっては奴隷制が残っており、基本的に国の法は国、ひいては国の皇が自由に決定することが出来る。新しく国を建国する場合は(トゥスクル・カルラゥアツゥレイの建国の経緯から)現統治者を殺害すれば新たな皇を名乗れる仕組みであり、ゆえに無能・貧弱な皇のすべる国は即座に野心家の供物となってしまい、結果的にいつまでも戦乱が終わらない連鎖が続いている。『こちら』のように国外からの干渉が無いゆえの戦乱だが、国家・種族間調停者として機能する≪ウィツァルネミテア≫信仰する『オンカミヤムカイ』によってすでに勝敗が決した戦時国の両国総共倒れのような事態は防がれている。 ≪うたわれるもの≫では宗教は国民一人一人の自由信仰であり、ウィツァルネミテアは『こちら』のキリスト教のように、実在の存在を崇める宗教名で同時に彼らが崇める『神』であり、この世界のほぼ全てがその教えに沿っている宗教というよりも基本平和思想のようなものである。しかし『調停者』を名乗るがゆえ他国に直接的な武力介入・支援は出来ないため1度加速してしまった戦争への勢いを止めるすべを持たない。戦を強制的に終わらせる権利も力も持たず、持つわけにはいかず、戦をなくすことは彼らにも出来ない。≪ウィツァルネミテア≫も絶対ではないのだ。 このあまりに不安定で均衡が取れておらず、されど完全に崩れ去ることもままならない作為的なほどのアンバランスな世界で主人公ハクオロと、彼に従い・続き・支えるものたちは何かを見つけ、何かを決断することになる。
[編集] 種族
≪うたわれるもの≫には動物の耳、尻尾などが生えている『亜人』とでも呼ぶべき種族たちが登場し、登場人物たちはほぼ全て『亜人』であり、彼らを中心としてストーリーが進むことになる。彼らは種族ごとに外見的または肉体的に特徴があり、基本的には種族で寄り集まるようにして集落、国を形成している。また、ある人物の「我らの血は母親から受け継ぐものだろう」というセリフ、耳の外見が違う異母兄妹、いささか外見がアレな父親と見た目が全く似ていない登場人物たちがいたりとほぼ完全な母性遺伝であると思われる。生態的に前述の特徴以外は、食事、成長、寿命などほぼ『こちら』と大差ないと思われる。
- 雑種
- エルルゥ、アルルゥ、オボロ、べナウィなど本編でこれといって種族名が出てこなかった者達。基本的に犬、狐などの耳、尻尾が生えている以外は『こちら』の人間と変わりなく、別に何か紹介するようなこともない。
- オンカミヤリュー
- 天使の如き翼を生やし、特殊な祈り『チャネリング・意識跳躍導入』と、特殊な呼吸・発声法組み合わせた詩を唄うことにより奇跡の如き現象を引き起こすことが出来る。大神≪ウィツァルミテア≫を信仰する者達の総本山である宗教國を統べ、国家・種族間の争いを早期終結させるための緩衝材としての『調停者』の役割を果たしている。大量殺戮兵器の存在しない世界において唯一それを実現する可能性のある種族なので、術者達は厳しい戒律と信仰で道を外れる者が無い様教育される。
- ギリヤギナ
- 戦闘に特化した肉体を持つ一族で、それゆえにどんなに飲み食いしても体形が変化しせず、総じて戦闘に向いた引き締まった体格に落ち着く。腕力・膂力などの基本運動能力、反射・主観遅化などの神経伝達速度が他の種族より飛びぬけており、体術の型や技を必要としないスタイルをとる。カルラ・デリホウライが該当。
- エヴェンクルガ
- 山間部に住む少数民族で、卓越した肉体的・精神的強靭さと「義」を貫く為なら死をも厭わない清廉さより他の種族から畏敬の念を抱かれている一族。自らの眼で自分たちが仕えるにふさわしい主を選び、戦の際にはその存在が戦場の士気にかかわるほどであり、自軍にエヴェンクルガがいるということは大儀は自分たちにあるという証である。鳥類の羽のような耳が特徴。その高潔で迷いのない精神から、見切り不可能な失伝高速抜刀術≪居合い≫を伝える種族である。トウカ・ゲンジマルが該当。
- シャクコポル
- 過去、大いなる父≪オンヴィタイカヤン≫によって寵愛されていた奉仕種族。大神≪ウィルツァネミテア≫によってかの神が滅ぼされた際、他の種族の嫉妬を買って「穴人」という蔑称で卑下され迫害された。兎のような耳を持ち、肉体的には全種族中最弱といわれている種族。それらの要因からかつては奴隷以下の扱いを受けていたのだが、何らかの方法で他の種族を押し返し三大強國の1つと称される巨大単一種族国家を築いたが、いまだ他の種族から対等に見られておらず孤立している種族。
- ヒタンウンタ
- 狩猟民族で、好戦的な性格をしている。ニウェが該当。
[編集] 登場キャラクター
※キャストはアニメ、PS2版のものを記載。表記は「キャラ名:声の出演」。
- ハクオロ:小山力也
- 主人公。大怪我をして倒れていたところをエルルゥ達に助けられる。助けられる以前の記憶を失っており、なぜか外すことの出来ない仮面を着けている。年齢不詳だが、見た目は20代半ば程度。性格は時に優しく、時に厳しい父親のような性格。アダルトゲームの主人公には未成熟なキャラクターが多いが、そう言う意味では彼は「大人」で、状況に応じた非情さを垣間見せることもある。戦闘フェイズでは鉄扇を操って戦う。
- エルルゥ:柚木涼香
- メインヒロイン。大怪我をして倒れていたハクオロを助け、以後見守り続ける。面倒見がよく村人に慕われる心優しい少女であるが、少々やきもち焼き。怒らせると誰もとめられない。家事全般が得意。トゥスクルには薬の調合法などを教わっており、薬師の卵。薬草や薬石を採りに行くのが好きで、しばしば森まで通っている。
- アルルゥ:沢城みゆき
- エルルゥの妹。無口で人見知りが激しいが、一度懐くと甘えたりいたずらをする。主人公を「おと~さん」と慕う。動物と心を通わすことができ「森の母」ともよばれる。戦闘フェイズではムックルとガチャタラを従え戦う。ユズハとカミュからは「アルちゃん」と呼ばれる。はちみつが大好物で、カルラに便乗して倉から盗み出すほど。無邪気な性格のわりに狡猾で勘が鋭く、無謀な行動を取ることもあり実際何度か死に掛けている。
- ムックル:下山吉光
- エルルゥ達が住む村の近くの森で『森の主』として恐れられ、ハクオロ達に退治されたムティカパ(白虎)の子供。成長した時の事を考え、始末されそうになるが、アルルゥが助け面倒を見ている。巨大な白虎に成長するが、まだまだ子供で、アルルゥにとてもなつき甘えている。だが、アルルゥが危機に陥った際は凶暴なムティカパとなって戦う。。
- ガチャタラ
- チキナロが連れてきたリスのような霊獣。その肝はあらゆる病気に効くと言われていて、ユズハの治療の為に買われそうになるが、『可哀想』という理由からユズハは殺すのを拒否し、アルルゥが面倒を見る事になる。小さくて可愛いらしいので、女性陣からは可愛がられるが、ムックルはヤキモチを焼いている。
- オボロ:桐井大介
- 狩猟民族の若き族長。血気盛んな真っ直ぐな性格で身体能力が高く、運動神経のよさはこれら登場人物の中でも1,2を争う。にもかかわらず、なぜかいじられキャラとしてもトップレベルの才能(?)の持っている。一族存続とユズハのため義賊となる。極度のシスコンで、ハクオロに全てを委ね「兄者」と慕う。ベナウィを一方的にライバル視している。戦闘フェイズでは弐刀流を操る。
- ユズハ:中原麻衣
- オボロの妹。盲目であり生まれつき病弱。大病を患っておりしばしば発作で苦しむ。兄・オボロの極端な過保護により純真無垢のまま育つが芯は強い。アルルゥからは「ユズっち」と呼ばれる。苦党。
- ドリィ/グラァ:渡辺明乃
- オボロの部下の双子。常に二人一組で行動し、見た目も思考パターンもほとんど同じ。主武装は弓だが他にも諜報活動が得意。瞳が紫で袴が藍色なのがドリィ、瞳が青で袴が朱色なのがグラァである。見た目はかわいらしいが、二人とも男である。オボロに対して尊敬以上の感情を持っているらしい。
- ウルトリィ:大原さやか
- 大神ウィツアルネミテアの力を最も受け継いでいるといわれるオンカミヤリュー族で宗教國家オンカミヤムカイの第一皇女。清楚で慈愛に満ちた「姫君の中の姫君」。皆の良き姉として振る舞い、戦闘フェイズでは範囲攻撃を使いこなす。
- カミュ:釘宮理恵
- ウルトリィの妹で第二皇女。誰とでも仲良くできる元気な少女。一族の始祖の力を特に強く受け継ぐその羽は黒色。アルルゥ・ユズハとはすっかり仲良し。アルルゥからは「カミュちー」と呼ばれる。戦闘フェイズでは遠距離への範囲攻撃を使いこなす。
- カルラ:田中敦子
- 戦闘に特化した肉体を持つギリヤギナ族の女剣奴。鎖つきの大きな首輪が特徴の怪力娘で、男5人がかりでないと運べないほど重くとても頑丈で巨大な剣を片手で軽々と振り回す。一流の戦士であると同時に酒と風流を嗜む生粋の自由人。かなりの酒豪。まじめな人をからかうのが好き。奔放な言動と行動でハクオロを翻弄する。ウルトリィとは古くからの友。 アルルゥ同様、盗みの常習犯である(こっちは酒)。他人からはいい加減で捻じ曲がった精神の持ち主のように思われがちだが「自らの痛みは我慢できても、他人の苦痛には耐えられない」性格で自己犠牲もいとわない。
- トウカ:三宅華也
- 武術に優れ、義を重んじ、高潔なる魂を持つといわれるエヴェンクルガ族の流浪の女武人(傭兵)。始めはクッチャケッチャに仕え敵対していたが、國が亡んでからはハクオロの護衛役を務めている。生真面目な性格なのだが、「某(それがし)としたことが」を口癖にうっかり色々なことをやらかす。別名「うっかり侍」。 生真面目ゆえ、度々カルラにいじられる。武器は刀。口調や服装は勇ましいが、れっきとした女性。可愛いものに目がない。玩具の人形を宝物として大切にしている。
- ベナウィ:浪川大輔
- ケナシコウルペの侍大将であり騎兵衆隊長。國への忠義のため戦う生粋の武人。槍の達人であるが、その冷静沈着さと知性で政務の補佐においても優れた手腕を発揮する。國を蝕むインカラ皇の國政に心を痛めながらも、己の気持ちを押し殺し命令に従っていた。武器は槍。
- クロウ:小山剛志
- ベナウィ率いる騎兵衆副長で強い信頼関係にある。言葉使いも行動も豪放快活な性格だがベナウィと同じく礼節をわきまえた頼りになる武人。また、意外と細かい気配りも出来る。オボロとはじゃれ合いめいたいがみ合いが絶えない。武器は刀。
- テオロ:石川ひろあき
- 村のリーダー的存在。通称「おやっさん」。細かなことは気にしない性格で、ハクオロを「アンちゃん」と呼び兄弟のように接する。「おやっさん」とは呼ばれているものの、本当の年齢はもう少し若いようだ。本人いわく「オヤジのように頼りになるから」。タァナクンいわく「子供のときからオヤジのような顔をしているから」。本人は「兄さん」のほうがいいらしい。斧を武器としている。
- ソポク:雪野五月
- テオロの妻。肝の据わった大らかな女性でエルルゥ達を実の姉妹のようにかわいがっている。
- ウゥハムタム:下山吉光
- ヤマユラの男衆の一人。愛称はウー。堂々とした体格の巨漢で口数が少ない。
- ヤァプ:加藤将之
- ヤマユラの男衆の一人。愛称はヤー。気さくな初老の男。なぜか一人だけ語尾に「ダニ」がつく。
- タァナクン:雪野五月
- ヤマユラの男衆の一人。愛称はター。童顔で気が弱く、おどおどした喋り方をする。
- トゥスクル:京田尚子
- エルルゥとアルルゥの祖母で村長。各地で知られる高名な薬師であり倒れていたハクオロを治療する。祖母として優しく孫たちに接するが、怒ると怖い。
- ムント:白熊寛嗣
- オンカミヤムカイの僧正にして皇女ウルトリィ・カミュのお目付役を務める老人。ウルトリィやカミュの事を心から心配しているが、気合いが空回りする事もあり、色々と気苦労が絶えない。僧としての位はウルトリィよりも高い。戦闘には参加しない。
- チキナロ:太田哲治
- 旅の商人。薬や武器や装飾品から他國の情報まで、人身売買以外のありとあらゆる物を売り買いしている。また、護身の為か仕込み武器を持っており、その腕は達人級らしい。
- ヌワンギ:吉野裕行
- 藩主の息子でインカラ皇の甥。権力を笠に身勝手に振舞うプライドだけ高い若者。幼少の頃に母親に引き取られ、エルルゥ達の集落で子供時代を過ごすが、後継ぎとして戻される。幼馴染のエルルゥに好意を寄せている。エルルゥたちと暮らしていた頃は優しかったらしいが、父親の元で過ごしたことで性格が歪んでしまった。
- ササンテ:大川透
- エルルゥ達の村とその周辺を治める藩主で、ヌワンギの父。横暴な性格をしており、重税をかけて村人を苦しめる。鈍重そうな見かけによらず、武人としての実力は高い。
- インカラ:大川透
- エルルゥ達の國のケナシコウルペの皇でササンテの兄、ヌワンギの伯父。狡猾かつ残虐な性格で、民からの収穫を私事につぎこむ愚皇。自分の髪の毛(アフロ)には並々ならぬこだわりを持っている。
- ワーベ:大木民夫
- 宗教國家オンカミヤムカイの皇で賢大僧正(オルヤンクル)でもある。ウルトリィ、カミュの父親。
- ニウェ:秋元羊介
- 三大強國の1つシケリペチムの皇。武と知を兼ね備えた皇で元は狩猟部族の長だった。各地に散らばった部族達を統括し一代で國を三大強國の1つと言われるようにまで成長させた。非常に好戦的な性格で、ハクオロに『最高の獣』としての素質を見抜き、獲物と定め執拗にトゥスクルに攻め込む。
- オリカカン:小形満
- 北方の騎馬民族国家・クッチャケッチャの皇。ハクオロを裏切り者の義弟ラクシャインと呼び、妹の仇としてトゥスクルに攻め込んだ。
- スオンカス:近藤孝行
- 奴隷の売買を国益とするナ・トゥンクの皇。生きた人間を花の糧にするなど残忍な性格。カルラに異様なまでの執着心をもっている。実はカルラに男性としての機能を破壊されているが、本人はむしろそのことを感謝しているらしく、オカマ言葉で喋る。
- デリホウライ:加藤将之
- 滅亡した超大國ラルマニオヌの皇子でナ・トゥンクの解放軍「カルラゥアツゥレイ」のリーダー。ギリヤギナ族。傲慢な性格で自分の力に溺れていたが、カルラに調教されて丸くなった。幼い頃に生き別れた姉を今でも慕っているが、かなり美化している(当の姉は、怪力の戦士で酒豪&酒泥棒と化している・・・)。ちなみに「カルラゥアツゥレイ」とは彼の姉の名前。
- カンホルダリ:最上嗣生
- 三大強國の1つ、ノセシェチカの皇。屈強の肉体を持ち傲慢で自己中心的性格。シャクコポル族に対して偏見があり、憎悪にも近い嫌悪感を抱いている。
- ポナホイ:近藤孝行
- エルムイの皇。カンホルダリに命じられ皇になった元漁師で、カンホルダリの言いなりになっている。
- アムルリネウルカ・クーヤ:富坂晶
- 三大強國の1つのクンネカムンの若き女皇。最弱と言われるシャクコポル族。ハクオロに興味を持ち接触してくる。言葉遣いは尊大だが、非常に愛らしい容姿をしている。
- サクヤ:水橋かおり
- クーヤの世話係で、ゲンジマルの孫でありヒエンの妹。クーヤにとっては唯一の友人。この世界では母親の遺伝を強く受け継ぐ為、ゲンジマルと違いシャクコポル族。本来は腰まである長髪だったが、ハクオロを呼びに禁裏に忍び込んだ際に衛兵に見つかり逃げている最中に斬られてしまい、短髪になってしまった。
- ゲンジマル:飯塚昭三
- クンネカムンの大老でクーヤの腹心。エヴェンクルガ族の武術の達人であり、一族の名に恥じぬ忠義に厚い性格。
- ハウエンクア:渡辺明乃
- クンネカムンの左大将。自信過剰で残忍な性格で野心高い人物。驕慢に振舞ってはいるが、危機的状況に立たされると半狂乱で母親の名を泣き叫ぶなど精神面は脆い。
- ヒエン:野島裕史
- クンネカムンの右大将。サクヤの兄であり、ゲンジマルの孫。堅実な性格。しかし、自身がシャクコポル族なのに対して、誉れ高いエヴェンクルガ族である祖父のゲンジマルに対して強いコンプレックスを抱いている。
- ディー:池田秀一
- 元はオンカミヤムカイの哲学士で、ウルトリィと師弟関係にあった。様々な陰謀に関わりハクオロとは特殊な関係にある様だが・・・。
- カムチャタール:田口宏子
- PS2版のオリジナルキャラクター。歓楽街の女主人。実はインカラの娘で、ある理由から裏で盗賊稼業をしている。べナウィ、クロウとも元は主従関係にあり、顔馴染み。特に、クロウに対しては何か含むものがあるようだ。
- ノポン:下山吉光
- PS2版のオリジナルキャラクター。ひょうきんな髭面と言葉遣いが特徴のオンカミヤリュ-族。地脈を利用した転移術など、本来なら僧正級の身分でないと使えないような高位の術を会得しているが、オンカミヤリューの戒律を嫌って出奔した破戒僧。また金を塩に変えたり、取れたてのモロロに命を吹き込んだり出来る。インカラ皇の時代にはベナウィ、クロウと同僚であった。
- ゴムタ:間島淳司
- PS2版のオリジナルキャラクター。キママゥ。人の言葉が理解できるらしい。キママゥ扱いされると怒る。彼らが男であることを知ってか知らずか、ドリィとグラァに懸想した。
[編集] スタッフ
Leaf東京開発室による作品。
- シナリオ:菅宗光
- 原画:甘露樹
- 音楽:松岡純也、米村高広、石川真也
- 挿入歌「運命 -SADAME-」
- 作詞:牛島弥美/作曲:豆田将/歌:元田恵美
- ED「永久に」
- 作詞:須谷尚子/作曲:松岡純也/歌:元田恵美
PS2版
- OP「君だけの旅路」
- 作詞:須谷尚子/作曲:衣笠道雄/編曲:衣笠道雄/歌:Suara
- 挿入歌「運命 -SADAME-」
- 作詞:牛島弥美/作曲:豆田将/歌:柚木涼香
- ED「キミガタメ」
- 作詞:須谷尚子/作曲:下川直哉/編曲:衣笠道雄/歌:Suara
[編集] テレビアニメ
2006年4月から同年9月まで放送されていた。朝日放送で初めて放送するUHFアニメである。全26話。 また、ADVフィルムが北アメリカでの販売権を取得し、2007年から「Shadow Warrior Cronicle」の名称で販売する予定である。
[編集] スタッフ
- 原作:AQUAPLUS
- 企画:下川直哉
- 監督:小林智樹
- シリーズ監修:菅宗光
- シリーズ構成:上江洲誠
- 脚本:上江洲誠、福嶋幸典、名田ユタカ、鈴木雅詞
- キャラクター原案:甘露樹
- キャラクターデザイン・総作画監督:中田正彦
- プロップデザイン:深沢幸司
- 美術監督:加藤賢司
- 色彩設計:大関たつ枝
- CGIディレクター:佐藤誠
- 撮影監督:水谷貴哉
- 編集:坂本久美子
- 音響監督:明田川進
- 音楽:仲村美悠、安瀬聖
- 音楽制作:ランティス
- アニメーションプロデューサー:岩佐がく
- プロデューサー:望月雄太郎、畑中利雄、植田泰生、小池克実
- エグゼクティブプロデューサー:市橋耕治、大島満、伊藤善之、奥野敏聡
- プロデュース協力:水谷敬之
- アニメーション制作:OLM TEAM IWASA
- 製作:うたわれるもの製作委員会
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「夢想歌」
作詞:須谷尚子/作曲:衣笠道雄/編曲:豆田将/歌:Suara
- エンディングテーマ「まどろみの輪廻」
- 最終話エンディングテーマ「キミガタメ」(PS2版「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」EDテーマ)
作詞:須谷尚子/作曲:下川直哉/編曲:衣笠道雄/歌:Suara
[編集] サブタイトル
- 招かれざるもの
- 荒ぶる森の王
- 紫琥珀
- 戻れぬ道
- 森の娘
- 集う力
- 皇都侵攻
- 調停者
- 禁忌
- 傭兵
- 永遠の約束
- 動揺
- 血塗られた戦い
- 戦禍
- 宴の終わり
- 戦いの果て
- 幼き皇
- 解放軍
- 決別
- 初陣
- 大封印
- 忌まわしき契約
- 心の在り処
- 滅びゆくもの
- 太古の夢跡
- うたわれるもの
[編集] 放送局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送期間 | 放送曜日及び放送時間 |
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千葉県 | チバテレビ | 独立UHF局 | 2006年4月3日~9月25日 | 月曜 26時40分~27時10分 |
埼玉県 | テレ玉 | 2006年4月8日~9月30日 | 土曜 26時00分~26時30分 | |
神奈川県 | tvk | 2006年4月9日~10月1日 | 日曜 26時15分~26時45分 | |
東京都 | TOKYO MX | 2006年7月7日~ | 金曜 18時30分~19時00分 | |
愛知県 | テレビ愛知 | テレビ東京系列 | 2006年4月5日~9月27日 | 水曜 27時58分~28時28分 |
近畿広域圏 | 朝日放送(幹事局) | テレビ朝日系列 | 2006年4月3日~10月2日 | 月曜 26時56分~27時26分 |
全国放送 | AT-X | CS放送局 | 2006年6月28日~ | 水曜 9時00分~9時30分 |
- ※TOKYO MXでは地上波では唯一夕方の放送となっている。
- ※AT-Xでは再放送あり
[編集] 関連作品
[編集] 漫画
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『電撃G's magazine』(メディアワークス)2005年11月号より外伝作品が連載されている。
- 原作:AQUAPLUS、著者:島草あろう
- 電撃コミックス 発行 : メディアワークス 発売 : 角川書店
- 一巻. 2006年7月27日初版 ISBN 4-8402-3534-1
[編集] ドラマCD
- TVアニメ「うたわれるもの」オリジナルドラマ~トゥスクルの皇后~
- ランティスより2006年7月26日に発売された。
[編集] インターネットラジオ
[編集] TIPS
- トロイの木馬
- 2006年7月26日にTSPY_DENUTARO.Yというトロイの木馬型の不正プログラムが発見された。TSPY_DENUTARO.Yは他の不正プログラムによる作成かユーザーが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入し、実行するとテレビアニメうたわれるもののキャプチャー画像に「そろそろny止めないとブチ殺しますよ....」と書かれた画像が表示される。ハルヒウィルス(TSPY_HARADONG.A、TSPY_DENUTARO.J など)と同様に原田ウィルスの亜種とされる。
[編集] 外部リンク
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