かしこいメンドリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『かしこいメンドリ』(原題:The Wise Little Hen)は、アメリカで1934年6月9日に公開されたウォルト・ディズニー・プロダクション(現:ウォルト・ディズニー・カンパニー)製作の短編アニメ映画作品である。シリー・シンフォニー・シリーズのひとつ。
目次 |
[編集] 概要
イギリスに伝わるおとぎ話『ちいさなあかいめんどり』 (The Little Red Hen) を原作とする。同話に登場する怠け者のネコとイヌとネズミをディズニー独自のキャラクターに置き換え、この教訓とも言うべき話をコミカルに表現している。
また、現在ディズニーの顔としてよく知られたキャラクターであるドナルドダックのスクリーンデビュー作でもある。この映画の公開日である1934年6月9日は公式にドナルドの誕生日とされている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
ある日、メンドリはトウモロコシを育てようと種蒔きをしようとしたが、自分と子供のヒヨコたちだけでは大変なため、友達であるブタのピーターの家を訪ね、種蒔きを手伝ってもらうよう頼む。しかし突然腹痛を訴え、種蒔きの手伝いを断る。続いてもう一人の友達であるアヒルのドナルドの家を訪ね手伝ってもらうよう頼むが、やはり突然の腹痛を理由に種蒔きの手伝いを断る。しかたなく、メンドリは自分と子供たちだけで種蒔きを行った。
しばらく経ち、トウモロコシは立派に成長し、収穫の段階となる。メンドリはやはり自分たちだけでは大変ということでピーターとドナルドに手伝いを頼むものの、またも2人とも同じように突然の腹痛を訴え、手伝いを断った。そのため、またしても自分たちだけでトウモロコシの収穫を行うこととなった。
メンドリたちのトウモロコシ収穫は大豊作に終わる。トウモロコシを料理し、子供たちと料理を食べようとしたメンドリだが、あることを思い付き、ピーターとドナルドの所へ出かける。踊っていたピーターとドナルドの所にメンドリが現れ、2人はその姿を見るや、急に腹痛だと言い出す。しかし、2人に対しメンドリは、収穫したトウモロコシが大豊作で自分たちだけでは食べきれないので食べるのを手伝ってくれと言う。すると、お腹が痛いと言っていたピーターとドナルドは急に態度を変え、手伝う気満々に。
そこでメンドリは、ピーターとドナルドにある箱を差し出す。2人はその中にトウモロコシが入っているものと思い喜んで開けたが、中に入っていたのはトウモロコシではなく腹痛薬であった。メンドリは2人が力仕事を手伝うのが嫌で仮病を使っていたことをとっくに知っており、仮病などを使って手伝ってくれなかったことに対する仕返しのためにわざとやってきたのだった。
[編集] 登場キャラクター
- メンドリ(声:フローレンス・ギル)
- ピーター・ピッグ(声:ピント・コルヴィグ)
- ドナルドダック(声:クラレンス・ナッシュ)
[編集] 参考文献
カテゴリ: ディズニー | アニメ作品 か | 1934年の映画 | 動物を主人公にした物語