ゆらぎ
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[編集] 物理学
質点(微小な質量を持ち、力の作用を受ける点)に加わる力が、大きさ・向きともに不規則に変動している状態を表す。一般に『ゆらゆらしている様子』と思われる傾向があるが、規則性のある運動は波動として扱われる。
質点の一つにおける微小時間の運動は、ニュートンの運動方程式により記述される。しかし多数の質点が運動に関与している場合、一つ一つの質点の運動を決定論的に記述することは、古典力学であっても不可能である。このような場合、不規則に変動する力(揺動力とも言う)を考え、力の時間的な変化を確率論的な観点から考えたり、多数の質点の物理量を統計学的な視点から考える。同様のことは量子力学の場合にも行われる。
ゆらぎの代表的な例として、ブラウン運動、乱流などがある。ゆらぎの性質を分類する方法として、パワースペクトルがよく用いられる。
[編集] 音楽
自然界には様々な音があるが、これを分析すると3種類に分けられるという。
- ピアノの鍵盤をでたらめに叩いているような音。これを「1/f0ゆらぎ」という。
- 極めて厳密に一定の変化様式に従っており、例えば一定の間隔で鍵盤を叩いているような状態。これを「1/f2ゆらぎ」という。
- ランダムでも単調でもないパターンがあり、これを「1/fゆらぎ(エフ分の1―)」という。
なお、「1/fゆらぎ」については音波の周波数として人間の声にも現れる場合があり、代表的な例として歌手の吉田美和、ナレーターの森本レオや、声優の大本眞基子などが挙げられる。
[編集] 関連項目
- 1/2階積分法
- セルラーオートマトン
- 間欠カオス
- ファジー