アメリカ国務省
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アメリカ国務省(こくむしょう、The (United States) Department of State)は、アメリカ合衆国の連邦政府において外交政策を実施する行政機関。日本でいう外務省。管理・運営者は国務長官。
長官 (Secretary) 及び副長官 (Deputy Secretary) の下に、分野ごとに次官 (Under Secretary) が配置され、さらに次官の下に次官補(Assistant Secretary) が配置されている。国内職員だけで約5000人。
[編集] 歴史
1788年アメリカ合衆国憲法の批准により、合衆国大統領に外交の権限が付与された。1789年7月21日、合衆国上下両院は外務省 (Department of Foreign Affairs) の設立法案を可決。ジョージ・ワシントン大統領は7月27日これに署名し成立、外務省が新憲法下における初の連邦機関となった。同年9月、追加立法により省名を国務省 (Department of State) に変更し、様々な内政の任務を割り当てた。合衆国造幣局の運営、合衆国国璽の管理、統計調査などである。これらの内政任務の大半は19世紀に設立された他の省庁に引き継がれることになり現在では他国における外務省と全く変わらない。