イムレ1世
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イムレ1世(I Imre, 1174年-1204年11月30日)は、ハンガリー王国アールパード朝の国王。ベーラ3世の長男(在位:1196年-1204年)。
1196年、父の死により後を継いで即位する。ところが、イムレが国内の異教徒を討伐している最中にこの継承に不満を持った弟・エンドレ(のちのエンドレ2世)に反乱を起こされ、王位をめぐって争った。この争いにイムレ1世は勝利したが、この継承戦争により、父の時代に最盛期を迎えていたハンガリーの国力は衰退期に入ってしまった。また、イムレ1世は弟であることから、エンドレ2世を許してしまっているが、これが後の仇になった。
1204年にイムレ1世が死ぬと、子のラースロー3世が後を継いだが、若年のためにエンドレ2世に反乱を起こされて廃位され、王位はエンドレ2世に奪われてしまったのであった。
ハンガリー王国アールパード王朝 | ||
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先代 |
次代 ラースロー3世 |