イルマリネン級海防戦艦
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イルマリネン級 (Ilmarinen) は、フィンランド海軍の海防戦艦の級名。
フィンランド創世叙事詩「カレワラ」に登場する鍛冶屋の名前を持つ本級は1931年2月に進水、1933年4月17日に竣工した。バルト海での行動を前提としている為、吃水を浅く設計されていた。冬には海が凍結するという事情を考慮して砕氷能力を重視した設計になっておりディーゼルエレクトリックの採用もこれが関わっている。僚艦「ヴァイナモイネン (Vainamoinen) 」 はジョージ六世戴冠記念観艦式にフィンランド海軍の旗艦として参列した。その際に外洋航行能力を持たないため(燃料が93tしか積めないことによる航続距離不足も影響している)スウェーデン海軍の海防戦艦「ドロットニング・ヴィクトリア (Drottning Victoria) 」 に曳航してもらった。
イルマリネンは1941年9月13日、サーレマー島攻略作戦(ノルドヴィント作戦)の際に触雷沈没した。生存者は132名で271名が戦死した。
- 水線長:-m
- 全長:93m
- 全幅:16.9m
- 吃水:4.5m
- 基準排水量:3,900トン
- 常備排水量:4,100トン
- 兵装:25.4cm(46口径)連装砲2基、10.5cm(50口径)連装砲4基、4cm(ヴィッカース・2ポンドポムポム砲、ヴァイナモイネンは後にボフォースに換装)連装高角機関砲1基+同単装高角機関砲2基、20mm(マドセン)単装機関砲2門(ヴァイナモイネンは後に8門に増載)
- 機関:ゲルマニア社ディーゼル機関4基+レオナルド式電気モーター2基(ディーゼル・エレクトリック)2軸推進
- 最大出力:単機875kW、最大3,500kW (約4,700hp)
- 計画速力:16ノット
- 航続性能:ノット/海里
- 装甲
- 舷側装甲:50~55mm
- 甲板装甲:20mm(主甲板装甲)
- 砲塔:100mm
- 司令塔:120mm
- 航空兵装:-機
- 乗員:410名
- 同型艦「イルマリネン(Ilmarinen) 」「ヴァイナモイネン (Vainamoinen) 」
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