インシデント
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インシデント(incident)は、英語で「出来事」の意味。日本語として使われている「インシデント」は、重大事故に至る可能性がある事態が発生し、なおかつ実際には事故につながらなかった潜在的事例のことをさす。
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[編集] この言葉が使われる主な分野
[編集] 医療におけるインシデント
[編集] SHELモデル
インシデントを減少させるためには何故それが起こったかという要因分析が重要。SHEL(シェル)モデルなどを用いて分析を行う
- S:ソフトウェア・・マニュアルなど
- H:ハ-ドウェア・・道具、機器
- E:環境
- L:個人的要素・・性格なども含む
の要因ごとに分析をし、そのインシデント発生の原因を把握し対処する
[編集] 航空におけるインシデント
※日本国法に基づく。
航空法第76条の2では、航行中に他の航空機との衝突・接触の恐れがあった場合と、「事故が発生するおそれがあると認められる国土交通省令で定める事態が発生したと認めたとき」(同法)は機長が国土交通大臣に報告することが義務付けられている。この報告義務が発生する事態を重大インシデントという。
これに該当する事態は、航空法施行令第166条の4により定められている。
[編集] ハインリッヒの法則
1件の重大事故(重傷以上)があれば、その背後に29件の軽度の事故があり300件のインシデントが潜んでいる。この経験則をハインリッヒの法則という。この法則によれば予防可能な不安全行動や不安全状態をなくすことで重大事故のリスクを減少させることができる。
[編集] 関連項目
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