インターコンチネンタルホテルズグループ
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インターコンチネンタルホテルズグループ(InterContinental Hotels Group)は、イギリスに本部を設置する世界最大のホテルグループである。このグループは複数のホテルブランドの集合体である。
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[編集] 概要
グループ名称ともなっているインターコンチネンタルホテルは、1946年にパンアメリカン航空傘下のホテルグループとして設立され、翌年には最初のホテルが開業した。グループの特徴としては、当時世界最大の国際航空会社の所持するホテルチェーンであったことが挙げられる。そのため、自社の飛行機搭乗員の宿泊先を確保する目的も兼ねたため、主要5大陸全てにホテルを展開した。また、ホテルの経営方式は主にチェーン加入形式を取っていて、本部で所有・経営しているホテルは少ない。そのため、当該チェーンからの参入や脱退の動きも多い。
パンアメリカン航空の経営難により、インターコンチネンタルホテルチェーンは、1981年にグランド・メトロポリタングループに売却された。その後、1988年には日本のセゾングループに売却されたが、1998年には、セゾングループの経営難により、すでにホリディイン・チェーンを買収していたイギリスのバスホテルグループに売却された。2004年にバスホテルグループはビール部門を分離して、社名をインターコンチネンタルホテルズグループに変更した。
なお、「シックスコンチネンツクラブ」という名称でホテル会員制度を世界で最初に考案したホテルチェーンとしても知られる。シックスコンチネンツクラブは、ホリディインの会員制度を母体とするプライオリティ・クラブの中に、インターコンチネンタル・アンバサダーというステータスとして名残を留めている。この会員制度は設立当初から有料の会員制度であり、その会費も100米ドルと比較的高額で、その点が他のホテル会員制度と大きく異なっていた。
なお,2006年10月に全日空と共同でLLPを設立することを発表。これにより,全日空傘下の全日空ホテルズグループ所属ホテルはインターコンチネンタルホテルグループの経営支援を受けることと,全日空ホテルブランドとインターコンチネンタルホテルズブランドの併用に移ることが決まっている。(どのブランドを使うかは現在検討中とのことであるが,一部の基幹ホテルがInterContinental,その他大部分がCrownePlazaに変わると予測されている。)
変わった特徴としては,昔日本のセゾングループが所持していた名残で,日本食レストランが併設されていなくても日本食の朝食を提供するホテルが昔から加入しているホテルを中心に多いことがあげられる。
[編集] インターコンチネンタル・ブランド
- インターコンチネンタル (InterContinental)
- 最高級シティホテル。ただし、チェーン自身は最高級ビジネスホテルだと自称している。
- クラウンプラザ (Crowne Plaza)
- 高級シティホテル
- ホリディ・イン (Holiday Inn)
- 一般的なシティホテル(ビジネスホテル)。ただし、マイアミなどリゾート地帯のホテルも数多く加入している。北米大陸ではモーテルでもある事が多い。
- ホリディ・イン・エキスプレス (Holiday Inn Express)
- 北米以外で "Express by Holiday Inn" として知られる低価格ビジネスホテル&モーテル。必ず朝食が付く事が特徴。
- ステイブリッジ・スイーツ (Staybridge Suites)
- キャンドルウッド・スイーツ (Candlewood Suites)
- 上記2チェーンは基本的にキャンプ地帯に設置された長期滞在型の施設であり、部屋は基本的にスイート(複数の部屋が用意された部屋の形式)となっている。
- ホテル・インディゴ (Hotel Indigo)
- アトランタとシカゴ(2005年8月現在)にのみ存在するデザイナーズホテル。
[編集] 日本におけるインターコンチネンタルホテル
- インターコンチネンタル東京ベイ(1995年開業)
- 横浜グランドインターコンチネンタルホテル(1991年開業)
- 京王プラザホテル
- 1972年から2003年まで加盟。現在は脱退。海外顧客に対してのみインターコンチネンタルのブランド利用を許諾されていて、海外顧客向けには「InterContinental Tokyo」と名乗っていた。
- なお、池袋のホテルメトロポリタンも海外顧客に対してのみクラウンプラザのブランド利用を許諾されている。
- ホリデイ・イン東武成田→東武ホテル
- クラウンプラザ神戸(新神戸オリエンタルホテル)