イー・アクセス

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イー・アクセス株式会社(eAccess Ltd.)はADSL回線の卸業者である。

東京都や政令指定都市周辺の地区を対象に、特定のインターネット・サービス・プロバイダと提携して、提携先のプロバイダによってADSL回線とプロバイダ契約を一括して提供する方式を取っている。

[編集] 概要

2000年4月28日に東京の青山局で、下り最大512kbps、上り最大256kbpsで無料試験サービスを開始。同年9月30日で無料試験サービスを終了し、翌日より有料サービスを開始。2001年2月1日に下り最大1.5Mbps、上り最大512kbpsサービスを開始。同年11月に下り最大8Mbpsサービスを開始。同年10月に下り最大12Mbpsサービス「ADSLプラス」、2003年7月に下り最大24Mbpsサービス「ADSLプラスII」、同年11月5日に下り最大40Mbpsサービス「ADSLプラスQ」を開始する。2004年8月には下り最大47Mbpsサービスを開始。上り最大1Mbpsでの開始となるが、その後、上り拡張技術が承認され、同年12月1日から下り最大50Mbps、上り最大5Mbpsとなった。

2002年6月には、当時の日本テレコム株式会社（のちに持ち株会社・日本テレコムホールディングス→現・ソフトバンクテレコム株式会社）からADSL事業（J-DSL）を約55億円で譲り受け、提供エリアの拡大に貢献した。同時に日本テレコムが筆頭株主となった。

また、2004年7月1日にはAOLジャパン株式会社から日本に於けるAOL事業を約21億円で譲り受け、ISP事業への参入も果たした。

また、2004年10月5日には筆頭株主であった日本テレコムがイー・アクセスの全株式及び新株予約権を売却し、ADSL事業で競合関係であった日本テレコムの親会社ソフトバンクとの資本関係はなくなった。

[編集] 主な株主

括弧内の株式の所有割合は2006年3月31日現在（個人の氏名は省略）

日本マスタートラスト信託銀行 (信託口) (9.00%)
個人 (6.82%)
個人（6.66%）
ザチェースマンハッタンバンクエヌエイロンドン (3.41%)
ノムラインターナショナルホンコンリミテッドアカウントエフ5108 (3.34%)
リーマン・ブラザーズアジアキャピタルカンパニー (3.20%)
日本トラスティ・サービス信託銀行（信託口) (3.07%)
バンクオブニューヨークジーシーエムクライアントアカウンツイーアイエスジー (2.77%)
ドイチェバンクアーゲーロンドンピービーファームアカウント614 (1.82%)
ゴールドマン・サックスインターナショナル (1.82%)

[編集] イー・モバイル

イー・モバイルを参照。

[編集] インターネット電話サービス

マイクロソフト株式会社と提携し、同社のMSN Messengerを利用して一般の電話に電話をかけられるサービスである。2002年2月14日からをサービスを提供していたが、同ソフトウェアの「電話をかける機能」のサービス終了に伴い、2004年7月31日を以てサービスの提供を終了した。尚、同様のサービスは株式会社ぷららネットワークスからも提供されていたが、同様の理由から同年7月28日にサービスを終了している。

[編集] 沿革

1999年（平成11）11月1日 - イー・アクセス株式会社設立。
2000年（平成12）4月28日 - ADSLの無料試験サービスを開始。
2000年（平成12）9月30日 - ADSLの無料試験サービスを終了。
2000年（平成12）10月1日 - ADSLの有料サービスを開始。
2002年（平成14）2月14日 - MSN Messengerを利用したインターネット電話サービスを開始。
2002年（平成14）6月 - 日本テレコム株式会社（のちに持ち株会社・日本テレコムホールディングス→現・ソフトバンクモバイル株式会社）からADSL事業を譲り受ける。
2003年（平成15）10月 - 東京証券取引所マザーズへ上場。
2004年（平成16）7月1日 - 米America Online, Inc.(現；AOL LLC)の完全子会社であるAOLジャパン株式会社から日本に於けるAOL事業を譲り受ける。
2004年（平成16）7月31日 - MSN Messengerの「電話をかける機能」のサービス終了に伴い、インターネット電話サービスを終了。
2004年（平成16）10月5日 - 筆頭株主である日本テレコムが全株式を売却。日本テレコム及びソフトバンクの関連会社ではなくなる。
2004年（平成16）11月24日 - 東京証券取引所第一部へ上場。（創業5年での一部上場は、合併、分割、合弁、子会社化などにより設立された企業以外では最短）

[編集] 外部リンク

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