オーランド・ブルーム
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オーランド・ブルーム(Orlando Bloom, 1977年1月13日 - )はイングランドのケント州、カンタベリー生まれの俳優である。愛称はオーリー、OBなど。
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[編集] 来歴
家族は母ソニア、姉サマンサ。サマンサはオーランドと同じギルドホール音楽演劇学校出身の女優である。父親は南アフリカでネルソン・マンデラの運動を支援していたことで有名なハリー・ブルーム。オーランドが4歳の時に他界している。 父の他界後は母と後見人のコリン・ストーンに育てられたが、後にこのコリン・ストーンが実父と判明する。
少年時代に見たスーパーマンを、俳優が演じていることを知り役者を目指す。 ロンドンにある名門ギルドホール音楽演劇学校で演劇を学ぶ。卒業公演では主演を務めた。また、ギルドホールでは鴻上尚史とは一学年違いで、ほとんど接点はなかったという。
映画デビューは『オスカーワイルド』での端役であるが、『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラス役をギルドホール卒業の2日前に射止め、一躍有名に。その後『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』でジョニー・デップと共演、2004年には歴史大作『トロイ』に出演、トロイアの第2王子、パリス役でブラッド・ピットとの共演を果たした。『キングダム・オブ・ヘヴン』で(メジャーな作品では)初の主役を務め、2006年夏公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」、2007年夏公開予定の「パイレーツ・オブ・カリビアン3」にも出演予定である。
大作に立て続けに出演したオーランドは2005年、キャメロン・クロウの「エリザベスタウン」で初めて現代に生きる若者を演じ、今後はインディーズ映画を中心に演技力を養っていきたいと表明している。
[編集] 私生活
- ロンドンに自宅があるが、撮影で世界中を飛び回り、ほとんど帰っておらず、ホテル住まいの日々。
- 破局したり、再縁したりしていたケイト・ボスワースとは、2006年夏に再破局した。
- 「キングダム・オブ・ヘブン」をモロッコで撮影中、犬を救い、飼うことにした。それが愛犬シディー(Sidi)である。
- イングランドFAプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのファン。
[編集] エピソード
- なぜか非常に怪我が多い。1998年には友人のアパートの3階から落ちて背骨を折り、二度と歩けないと医者から言われたこともある。その時は奇跡的に回復し、12日後に退院したが、しばらくの間、背骨を支えるために鉄板を入れていたという。また「ロード・オブ・ザ・リング」撮影中も落馬してあばら骨を折っている。
- 「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラスの役は、日本でも有名な黒澤明監督の「七人の侍」を何度も鑑賞し、参考にして演じたと本人が語っている。
- 「オーランド」という名前には「国中に名前をとどろかせる」という意味が込められている。
- 幼少期は難読症に悩まされて、現在は克服していると思われているが、克服ではなく改善してきている。
- 16歳のとき、ロンドンのナショナル・ユース・シアターに参加した。
[編集] 出演作品
- オスカー・ワイルド Wilde (1997)
- ロード・オブ・ザ・リング The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring (2001)
- ブラックホーク・ダウン Black Hawk Down (2001)
- ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 The Lord of the Rings: The Two Towers (2002)
- ケリー・ザ・ギャング Ned Kelly (2003)
- パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl(2003)
- ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 The Lord of the Rings: The Return of the King (2003)
- チャンピオン 明日へのタイトルマッチ The Calcium Kid (2004)
- トロイ Troy (2004)
- キングダム・オブ・ヘブン Kingdom of Heaven (2005)
- エリザベスタウン Elizabethtown (2005)
- パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest(2006)
- ヘイヴン -堕ちた楽園- Haven (2006)