カイリー・ミノーグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カイリー・アン・ミノーグ(英語: Kylie Ann Minogue, 1968年5月28日 - )は、オーストラリア・ヴィクトリア州・メルボルン生まれの歌手及び女優である。
目次 |
[編集] 来歴
10代前半まではオーストラリアにて子役としてネイバーズなどに出演していた。1987年、18歳のときにイギリスのヒットメーカーチームStock-Aitken-Watermanのプロデュースによる"I Should Be So Lucky"で歌手デビューする。デビュー3曲目の"The Loco-Motion"は売り上げこそ"I Should Be So Lucky"に及ばなかったものの、この曲によってカイリーの名前は世界的に知れ渡ることとなった。以降もメロドラマに出演する傍ら歌手として、豪州のみならず欧米においても人気が上昇した。妹のダニーも歌手。
日本ではユーロビートブームに乗って人気を博し、"I Should Be So Lucky"がテレビドラマのイメージソングとして使用されたほか、"Turn It Into Love"がWinkによってカバーされた(邦題:"愛が止まらない ~Turn It Into Love~")。
1990年以降、アイドル路線から歌唱力に比重を置いたプロモーションに変更したが、人気は逆に低迷してしまう。この間アメリカ映画「Street Fighter」(1994年)にキャミイ役で出演。コスプレまでしたのに脇役という有様はもはや「終わった人」という印象すら与えた。この年カイリーはレコード会社を移籍。"Confide In Me"を含むアルバムKylie Minogueを発表。アルバム名に自分の名前を冠したこの作品はカイリーの再デビューとでもいうべき、記念碑的な作品となる。しかし売り上げ的にはあまり振るわず、再度レコード会社を移籍することに。 2000年にアルバムLight Yearsを発表。カイリーの歌唱力と大人の魅力を余すところなく表現した"Spinning Around"、"On A Night Like This"などがヒットして人気が復活する契機となった。90年代はピンナップガールのような露出の仕方で知名度を保っていたが、この作品群をきっかけに音楽活動の主体となっていた英国内でセックスシンボルの地位を確立する。 追い風に乗ったカイリーは2001年にアルバムFeverを発表。Can't Get You Out Of My Headの大ヒットによりデビュー直後を上回る世界的な人気を獲得する。 2000年以降はツアーを精力的にこなし、その歌唱力と美術センスのコラボレーションが評価された。同時にコンサートでのカイリーの「腰振り」にも話題が集まるようになった。
2001年、同じオーストラリア出身のバズ・ラーマン監督の「ムーラン・ルージュ」にアブサンの妖精"The Green Fairy"として登場。「サウンド・オブ・ミュージック」を歌った。
2004年12月にカウントダウンUKに出演し、新曲"I Believe In You"をライブで披露した。この時コスチュームの意匠を削がないように下着を付けずにライブに臨んだが、手抜きのないダンスで衣装がめくれる度に局部が露になるというハプニングが発生した。
2005年5月には乳癌が発覚し、地元メルボルンでの闘病生活を強いられたものの、早期発見が幸いした結果、僅か半月ほどで治療に成功した。退院後はガンとの闘病生活を送る子供たちを見舞うために病院を訪れるなどの活動を行った。術後の体調は良好である。
現在はフランス人俳優オリヴィエ・マルティネスと交際している。
[編集] 歌手としての作品
[編集] シングル
- ラッキー・ラブ - I Should Be So Lucky (1988)
- Got to Be Certain (1988)
- The Loco-Motion (1988)
- Je Ne Sais Pas Pourquoi (1988)
- エスペシャリー・フォー・ユー - Especially For You(duet with Jason Donovan) (1989)
- 愛がとまらない - Turn It Into Love 日本でのみのシングルカット。Winkや西城秀樹がカヴァーしている。
- ノー・シークレット - It's No Secret (1989)
- いつわりのハート - Hand On Your Heart (1989)
- いつだってラブ・ユー - Wouldn't Change a Thing (1989)
- ネバー・トゥ・レイト - Never Too Late (1989)
- ティアーズ・オン・マイ・ピロー - Tears On My Pillow (1990)
- 悪魔に抱かれて - Better The Devil You Know (1990)
- ステップ・バック・イン・タイム - Step Back In Time (1990)
- 愛のメッセージ - What Do I Have to Do? (1991)
- ショック! - Shocked (1991)
- ワード・イズ・アウト - Word Is Out (1991)
- さよならの行方 - If You Were with Me Now - (duet with Keith Washington) (1991)
- Give Me Just A Little More Time (1992)
- ファイナー・フィーリング - Finer Feelings (1992)
- ホワット・カインド・オブ・フール - What Kind Of Fool (Heard All That Before) (1992)
- Celebration (1992)
- Confide In Me (1994)
- ホエア・イズ・ザ・フィーリング - Where is The Feeling (1994)
- プット・ユアセルフ・イン・マイ・プレイス - Put Yourself In My Place (1994)
- Where The Wild Roses Grow (1995)
- サム・カインド・オブ・ブリス- Some kind of bliss (1997)
- ディド・イット・アゲイン - Did It Again (1997)
- Breathe (1998)
- Cowboy Style (1998)
- Spinning Around (2000)
- On A Night Like This (2000) パンドラのカヴァー
- Kids (2000)
- Your Disco Needs You (2001)
- Can't Get You Out Of My Head (2001)
- In Your Eyes (2002)
- Love At First Sight (2002)
- Come Into My World (2002)
- スロウ - Slow (2003)
- Red Blooded Woman (2003)
- Chocolate (2004)
- I Believe In You (2004)
- Giving You Up (2005)
- Over the Rainbow (2005)
[編集] アルバム
- ラッキー・ラブ - Kylie (1988年7月,英1位,豪1位,米53位) (700万枚)
- エンジョイ・ユアセルフ - Enjoy Yourself (1989年10月,英1位,豪7位) (650万枚)
- リズム・オブ・ラブ - Rhythm of Love (1990年11月,英9位,豪10位)
- あなたも、M? - Let's Get To It (1991年10月,英15位,豪13位)
- カイリー・ミノーグ - Kylie Minogue (1994年10月,英4位,豪2位)
- インポッシブル・プリンセス - Impossible Princess (1998年4月,英10位,豪4位)
- ライト・イヤーズ - Light Years (2000年10月,英2位,豪1位)
- フィーヴァー - Fever (2001年10月,英1位,豪1位,独1位,米3位,加10位) (600万枚)
- ボディ・ランゲージ - Body Language (2003年11月,英6位,豪2位,独11位,米42位,加38位)
[編集] 映画に使った曲
- きかんしゃトーマス魔法の線路
[編集] 外部リンク
カテゴリ: オーストラリアの歌手 | オーストラリアの俳優 | ヴィクトリア州の人物 | 1968年生