カット・ファスト・ボール
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カット・ファスト・ボールは、野球の変化球のうちの一つ。日本ではカットボール、アメリカではカッターと呼ばれることが多い。
直球との球速差がほとんどない状態から縦、またはスライダー方向、シュート方向に変化する変化球。直球とほぼ同じ握り方で、リリースの際にスライダーと直球の間のようなリリースの仕方から直球のようにボールを切って投げる。シュート方向に変化させるものをリカットボールと呼ぶこともある。
大概の場合、その変化はさほど大きくなく、バットの芯を外すのを目的とするが、中にはニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラのように、95マイル(約152キロ)の球速で8インチ(約24センチ)の落差を誇る物もある(アトランタ・ブレーブス、チッパー・ジョーンズ談)。