キリストの幕屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キリストの幕屋(―のまくや)は、宗教法人の登録名を原始福音キリストの幕屋と言い、1948年に手島郁郎が開いた無教会の流れを汲む信仰者集団である。神道など、日本の伝統的な思想をミックスしたような新宗教で、日本キリスト教団など一般のキリスト教会からは異端扱いされている。しかも、教団名に「キリスト」の名がはいりながら、当人たちは、自分たちは「原始福音」であり、キリスト教の一派ではないと明言していて、ユダヤ教の教義にも似たところがあり、分類不能の新宗教といえる。
- 創始者:手島郁郎(てしま・いくろう、1910-1973)
- 現代表:手島千代子(てしま・ちよこ)
- 信者数:不明(毎年夏に開かれる全国聖会には数千人の参加者がある)
- 立教年:1948年(昭和23年)
- 崇拝対象:唯一絶対神エホバ(ユダヤ教・キリスト教)及びイエス・キリスト
- 聖典・経典:旧約聖書 新約聖書
- 機関紙:『生命の光』(月刊誌 公称30万部)
目次 |
[編集] 歴史
1948年に熊本で聖書研究会を開いていた手島郁郎は進駐軍により長男の通う小学校が閉校されそうになったことを受けて抵抗運動を展開。そのために追われる身となり阿蘇山に潜伏中、神の召命を受けて伝道を始めたとされている。
現在の代表は手島千代子。
[編集] 本部・支部
[編集] 思想
我らの信条
- 我らは、日本の精神的荒廃を嘆き、大和魂の振起を願う。
- 我らは、日本人の心に宗教の復興を願い、原始福音の再興を祈る。
- 我らは、無教会主義に立つ。従っていかなる教会・教派にも属せず、作らず、ただ旧新約聖書に学ぶものである。
- 我らは、キリスト教の純化を願うが、日本の他の諸宗教を愛し、祖師たちの人格を崇敬するものである。
- 我らは、政党・政派を超越して、愛と善意と平和をもって、日本社会の聖化を期し、社会正義と人間愛を宣揚するものである。
- キリストは言いたもう、“すべて労する者、重荷を負う者、われに来たれ、われ汝らを休ません”
[編集] 活動
- 機関紙は「生命之光」。布教の一端として、誰でも持ち帰れるように、よくガードレールやバス停などに吊るされている。また、テレビ番組「生命之光」は、CS衛星放送では全国で、首都圏などの主要都市では独立UHF局で、また地方では主にフジテレビの系列局で放送されている。
- キリスト教に近い教義でありながら、日本人の魂をわすれず新しい歴史教科書をつくる会など右翼的運動を積極的に支援したり、自分たちも靖国神社を参拝したりするなどしており、外部からは宗教右翼と目されている。
- 女性信者は神への恭順を示すために共通の特徴的な髪型にする事で知られる(強制ではない)。
- 日本におけるユダヤ・イスラエルのロビー団体。
[編集] 外部リンク
- キリストの幕屋(公式サイト)
- 原始福音 キリストの幕屋(「新興宗教を考察するページ」より)
この「キリストの幕屋」は、キリスト教に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |