コムスン
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コムスンは、グッドウィルグループのグループ会社のひとつで、グッドウィルグループにおけるベンチャー系の、健康ビジネスの中核を担う福祉介護の人材派遣会社である。商号は株式会社コムスン。COMSNは、Comunity Medical Systems and Network の略。
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[編集] 会社概要
- 商号 株式会社コムスン
- 本社 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー35階
- 資本金 141億4835万円
- 代表取締役 樋口公一
- 従業員数 22761名(2006年1月1日時点)※うち、正社員 6335名、非常勤社員 16426名
[編集] コムスン関連会社
[編集] 事業概要
介護保険以前の高齢者福祉は行政による措置であったため、行政サービスか、委託を受けた少数の民間企業によって担われていた。したがって、原則平日9時から17時(週末休み)というのが営業時間帯の通例であり、また、利用者も権利意識は乏しく、サービス内容についての要求水準も低かった。
コムスンは、年中無休の巡回型老人介護サービスを実現しようと、他社に先駆けて日本初の「24時間365日体制の老人介護サービス」を開発し、1992年には厚生省の「24時間巡回介護モデル企業」として指定を受け、1994年には創業地・福岡市からも補助事業指定を受ける。1996年に「24時間ホームヘルプサービス」という新ゴールドプランのシステム実施にもつながる。
更に全国各地での展開を目指し、1996年に東京本部開設、1998年には宮城県との共同による「過疎地域在宅福祉サービス推進事業」のモデル企業となる。そして2000年に介護保険の公的制度化が実施されたことにより、本格的な全国ネットワークを実現させたが、古い社会福祉法人や社会福祉協議会の顧客囲い込み等により、利用者数が限られた結果、1,200ヵ所の拠点を一気に400ほどまで統合するなど混乱した。2003年より、グループホームをはじめ施設系サービスを積極的に展開した結果、2006年春の介護保険法改正の影響は他社よりも抑えられ、業界では唯一の勝ち組と言われている。 ちなみにコムスンヘルパーの制服のピンク色は折口雅博会長の好きな色といわれている。ピンク色が千人ほど一斉にコムスンの誓いをするテレビCMを放映している。
社風は結果さえ出していれば本社にもボトムアップで率直に改善提案ができ、意外と風通しのよい会社である。
労働組合もある。連合系UIゼンセン同盟傘下の日本介護クラフトユニオン(通称NCCU)コムスン分会で、ユニオンショップ制のため、原則社員は全員加入している。
[編集] 事業範囲
[編集] 在宅介護サービス
- 訪問入浴サービス
- 訪問介護サービス
- 訪問介護サービス(障害者)
- 訪問療養マッサージ
- 介護タクシーサービス
- 訪問看護ステーション
- 訪問歯科サポートサービス
- 福祉用具サービス
[編集] 施設介護サービス
- 介護付有料老人ホーム(コムスンガーデン・コムスンホーム・コムスンのきらめき)
- グループホーム(コムスンのほほえみ)
- デイサービス
- 小規模多機能サービス(コムスンのやわらぎ)
[編集] ケア専門校
- コムスンケアカレッジ
[編集] 業績
- 訪問介護顧客数 65898名(業界最大手)
- 拠点規模 1155拠点
- 介護タクシー 367台
- グループホーム 178箇所(業界最大手)
[編集] 沿革
- 1988年 北九州にて榎本憲一により創業。
- 1989年 第1回コムスンシンポジウム開催
- 1990年 九州ではじめて、在宅介護サービスシルバーマーク取得(九州初)
- 1991年 在宅入浴サービス事業開始
- 1992年 夜間巡回介護モデル事業を全国に先駆けて展開。
- 1994年 夜間巡回介護モデル事業が福岡県福岡市の補助事業となる。同年夜間巡回介護サービス事業が開始。
- 1996年 厚生省から訪問介護員養成研修機関の認定を受ける。
- 1997年 人材派遣会社 グッドウィルグループが資本参加。コムスンがグッドウィルグループの関連会社となる。
- 1998年 宮城県より過疎地域等在宅保健福祉サービス推進モデル事業を受託する。
- 1999年 居宅介護支援事業者申請開始
- 2000年 施設介護サービスに参入
- 2003年 訪問介護員養成事業・介護タクシーサービスに参入、六本木ヒルズに本社移転。
- 2004年 保育サービス、ペットケアサービスに参入
- 2005年 訪問介護事業の顧客数がアイリスケアサービスニチイ学館を抜き国内最大となる。
- 2006年 グッドウィルグループの感動ビジネスがスタート。コムスンの関連会社としてバーリントンハウス設立。桜湯園を買収し、施設系サービスでも大手に。
[編集] 関連項目
- 日本企業の一覧 (介護)