サドラーズウェルズ劇場
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サドラーズウェルズ劇場(-げきじょう、Sadler's Wells Theatre)は、ロンドンのクラーケンウェル、ローズベリー通りにある複合劇場である。バレエの劇場として最も知られているが、オペラやコンテンポラリー・ダンスの公演も催されている。
1683年に企業家のリチャード・サドラーが見つけた薬効のある井戸のほとりに建てられたミュージック・ハウスが起源である。現在の名前もリチャード・サドラーとこの井戸に由来している。
1927年、オールド・ヴィック・シアターのリリアン・ベイリスにより再建され、1990年にバーミンガムに移転するまで、サドラーズ・ウェルズ・バレエ団(現在はバーミンガム・ロイヤル・バレエ団)の本拠地であった。オールドヴィック劇場とサドラーズウェルズ劇場の両方で公演を行っていたため、ヴィック・ウェルズとしても知られている。
現在の劇場は5代目で、国営宝くじ(National Lottery)再分配基金の助成により、1998年10月11日に開場している。客席数1500席の大ホールに加え、200席のリリアン・ベイリス劇場が併設されている。また、サドラーズウェルズ劇場はオルドウィッチの近くのピーコック劇場にもウェストエンドにおける拠点を構えている。
最寄駅はロンドン地下鉄のエンジェル駅である。