サラエボオリンピック
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参加国・地域数 | 49 |
参加人数 | 1274(男子:1000、女子:274) |
競技種目数 | 6競技39種目 |
開会式 | 1984年2月8日 |
閉会式 | 1984年2月19日 |
開会宣言 | Mika Spiljak |
選手宣誓 | Bojan Krizaj |
審判宣誓 | Dragan Perovic |
最終聖火ランナー | Sandra Dubravcic |
サラエボオリンピック(XIV Olympic Winter Games)は、1984年2月8日から2月19日までユーゴスラビア(現・ボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエボで行われた冬季オリンピック。
49カ国・地域、1,274人(男性:1,000、女性:274)が参加。
ちなみに、現在サラエボオリンピックのメインスタジアムは、ボスニア紛争で破壊され、紛争で亡くなった人々の墓地になっている。
目次 |
[編集] マスコット
ブチコ(国内に生息したとされる伝説のオオカミがモチ-フ)
[編集] 開催都市決定の経緯
1984年冬季大会には、サラエボ、イェーテボリ(スウェーデン)、二度目の開催を目指す札幌(日本)の三都市が立候補し、終盤まで激しい誘致合戦が繰り広げられ、一時既存の施設がほとんど利用できるとされた札幌が最有力とも伝えられたが、結局、大会会場をコンパクトに集約したサラエボが開催権を獲得した。
[編集] ハイライト
- 共産圏で初めて冬季オリンピックが開催された。
- フアン・アントニオ・サマランチがIOC会長に就任してから最初のオリンピックとなった。
- クロスカントリースキー女子20kmが新種目となった。
- アルペンスキー男子大回転で、ユーゴスラビアのユーレ・フランコが銀メダルを獲得したことにより同国初の冬季オリンピックメダリストに。
- フィンランドのマリア・リーサ・ハマライネンが5km、10km、20kmで金メダルを獲得したことにより、女子クロスカントリースキー個人種目完全制覇を成し遂げた。
- スピードスケート女子種目は、東ドイツの全種目制覇を成し遂げた。
- アメリカ合衆国のフィリップ・メーアとスティブ・メーアの双子の兄弟がアルペンスキー回転種目で金銀を獲得。
- 閉会式はフィギュアスケートの会場で催された。
[編集] 実施競技と競技日程
競技/日付 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | |
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開会式/閉会式 | ● | ● | ||||||||||||
スキー | アルペンスキー | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||
クロスカントリースキー | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
スキージャンプ | ● | ● | ||||||||||||
ノルディック複合 | ● | ● | ||||||||||||
スケート | スピードスケート | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
フィギュアスケート | ● | ● | ● | ● | ||||||||||
バイアスロン | バイアスロン | ● | ● | ● | ||||||||||
ボブスレー | ボブスレー | ● | ● | ● | ● | |||||||||
リュージュ | リュージュ | ● | ● | |||||||||||
アイスホッケー | アイスホッケー | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
[編集] 主なメダリスト
- 金メダル
- フィリップ・メーア(アメリカ、アルペンスキー男子回転)
- マージャ・リーサ・ハマライネン(フィンランド、クロスカントリースキー女子5km)
- マージャ・リーサ・ハマライネン(フィンランド、クロスカントリースキー女子10km)
- マージャ・リーサ・ハマライネン(フィンランド、クロスカントリースキー女子20km)
- マッチ・ニッカネン(フィンランド、スキージャンプ男子90m級個人)
- トーマス・グスタフソン(スウェーデン、スピードスケート男子5000m)
- カリン・エンケ(東ドイツ、スピードスケート女子1000m)
- カリン・エンケ(東ドイツ、スピードスケート女子1500m)
- アンドレア・シェーネ(東ドイツ、スピードスケート女子3000m)
- カタリナ・ビット(東ドイツ、フィギュアスケート女子シングル)
- ジェーン・トービル、クリストファー・ディーン(イギリス、フィギュアスケートアイスダンスペア)
- 銀メダル
- ペーター・ミュラー(スイス・アルペンスキー男子滑降)
- スティーブン・メーア(アメリカ、アルペンスキー男子回転)
- ライザ・スメタニナ(ソビエト連邦、クロスカントリースキー女子10km)
- ライザ・スメタニナ(ソビエト連邦、クロスカントリースキー女子20km)
- マッチ・ニッカネン(フィンランド、スキージャンプ男子70m級個人)
- トーマス・グスタフソン(スウェーデン、スピードスケート男子10000m)
- カリン・エンケ(東ドイツ、スピードスケート女子500m)
- アンドレア・シェーネ(東ドイツ、スピードスケート女子1000m)
- アンドレア・シェーネ(東ドイツ、スピードスケート女子1500m)
- カリン・エンケ(東ドイツ、スピードスケート女子3000m)
- 銅メダル
- ガビエ・シェンプルン(東ドイツ、スピードスケート女子3000m)
[編集] 日本人メダリスト
-
- 日本人初のスキー以外でのメダル
[編集] 各国・地域のメダル獲得数
サラエボオリンピック 国・地域別メダル受賞数 (最終成績) |
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位 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 | |
1 | 東ドイツ | 9 | 9 | 6 | 24 | |
2 | ソビエト連邦 | 6 | 10 | 9 | 25 | |
3 | スウェーデン | 5 | 2 | 2 | 9 | |
4 | アメリカ合衆国 | 4 | 4 | 2 | 10 | |
5 | フィンランド | 4 | 3 | 6 | 13 | |
6 | ノルウェー | 3 | 2 | 5 | 10 | |
7 | スイス | 3 | 2 | 1 | 6 | |
8 | カナダ | 2 | 1 | 1 | 4 | |
西ドイツ | 2 | 1 | 1 | 4 | ||
10 | イタリア | 2 | 0 | 0 | 2 | |
14 | ユーゴスラビア | 0 | 1 | 0 | 1 | |
39 | 39 | 39 | 117 | |||
詳細はこちらを参照。 |
[編集] 関連項目
[編集] 外部サイト
近代オリンピック | 夏季オリンピック
1896, 1900, 1904, 1906¹, 1908, 1912, (1916)², 1920, 1924, 1928, 1932, 1936, (1940)², (1944)², 1948, 1952, 1956, 1960, 1964, 1968, 1972, 1976, 1980, 1984, 1988, 1992, 1996, 2000, 2004, 2008, 2012, 2016, 2020 |
|
冬季オリンピック
1924, 1928, 1932, 1936, (1940)², (1944)², 1948, 1952, 1956, 1960, 1964, 1968, 1972, 1976, 1980, 1984, 1988, 1992, 1994, 1998, 2002, 2006, 2010, 2014, 2018 |
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アテネ2004 — トリノ2006 — 北京2008 — バンクーバー2010 — ロンドン2012 ¹IOC非公認大会 ²戦争のため中止 |