シマノ
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株式会社シマノ (Shimano) は、大阪府堺市に本社を置くアウトドアスポーツ用品会社。自転車部品と釣具の製造をその主要な事業とし、自転車パーツメーカーとしては世界最大である。また、釣り用リールや竿も安定した人気がある。近年、スノーボードのビンディングや、ゴルフ用品などに事業範囲を拡大しつつある(ゴルフ用品は2005年度に撤退)。
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[編集] 自転車パーツ事業
パーツセット「Dura Ace」は有名で、その人気はイタリア・カンパニョーロ社の「Record」と二分されるほど。
1980年代中ごろ、従来手加減でおこなっていた変速を、変速レバーに位置決め機構を設けることで容易かつ正確にした(シマノインデックスシステム)。 チェーンホイール、スプロケットに加工を施し、変速を容易にするハイパーグライドシステムの開発とあわせシマノ製品独自規格が普及し、シマノ製品で部品を統一することが普通になった。よって、ライバルのサンツアー(マエダ工業)、スギノテクノなどが苦戦することになった。
変速レバーとブレーキレバーを一体化してハンドルから手を離さずに変速できるデュアルコントロールレバーの開発により、他社に決定的な差をつけた(シマノトータルインテグレーション)。サンツアーが製造していたハンドルバーのブレーキレバー付近に付ける方式の手元シフトレバー「コマンドシフター」はこれに食われ、これ以後、カンパニョーロ社以外のライバルは事実上消滅した。
マウンテンバイク向けには最上位グレードXTRを筆頭に市場をほぼ独占。SISやHGなどのロード用で培った技術をMTBにも応用し高い人気を誇っている。近年、MTB向けにもブレーキ/シフトレバー一体のデュアルコントロールレバーを投入したが、ロード用(STI)ほどには受け入れられず、苦戦している。
他にも強力な制動力を持つVブレーキをはじめ、独自の機構、規格の部品を多数開発している。
[編集] 長所
故障が少なく、操作が楽で補修部品が細かい単位で入手できる。 性能・品質に対して価格が抑えられており、変速性能・ブレーキング性能とも他社の追随を許さない。 モデルチェンジ後も旧来のパーツ使用者のための製品を製造・開発を続けているため、同じパーツを長い間使用できる。
[編集] 短所
車軸に後変速機を固定する(ハブアクスル固定システム)など斬新なアイデアを毎年開発。しかし業界内での存在感があまりにも大きくなってしまったために、新製品を発表しただけで「自社以外のパーツとの互換性をなくすため」と穿った見方をする人(アンチシマノ)も少なくない。
[編集] パーツセット
ロードバイク用パーツセット(2006年現在):
マウンテンバイク用パーツセット:
- Saint - ダウンヒル、フリーライドバイク用の最上位モデル
- Hone
- XTR - クロスカントリー用バイクの最上位モデル
- Deore XT
- Deore LX
- Deore
- Alivio
- Acera
- Altus
軽快車用パーツセット:
- NEXUSシリーズ - 国産の高価格帯の完成車に搭載されることが多い。
[編集] 沿革
- 1921年 島野庄三郎が、島野鉄工所を創業。
- 1940年 株式会社に改組、商号を株式会社島野鉄工所に改称。
- 1951年 商号を島野工業株式会社に改称。
- 1970年 釣具事業部を発足。
- 1991年 商号を株式会社シマノに改称。
[編集] 関連項目
- 釣り・ロマンを求めて - テレビ東京系の釣り番組。同社が筆頭スポンサーとなっている。
- 自転車博物館
- サンテ(かつてデュラエースとアルテグラの間に設定されていたコンポーネント)