ジャガー (エレクトリックギター)
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ジャガー(Jaguar)はフェンダー社のエレクトリックギター。1962年にフェンダー社の最高級機種として発売された。
ボディシェイプ、トレモロユニットは兄弟機種の「ジャズマスター」と共通だが、ショートスケールのネック、専用ピックアップ、ピックアップON/OFFスイッチ等の仕様が異なる。ジャズマスターより音のエッジが立った、歯切れ良く鋭いトーンがサウンドの特徴。
ザ・ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンを筆頭に、主に1960年代前半のサーフィン&ホット・ロッド・ミュージックでもてはやされた人気機種であった。
しかし、ブリッジやトレモロの構造が災いして、同社の先発商品「テレキャスター」や「ストラトキャスター」に比べてサステインに乏しく、ロック音楽が次第に伸びのあるギター・サウンドを求めていくにつれて人気が衰え、1975年に製造中止となった。
1987年、フェンダー・ジャパンよりリイシュー。1990年代初頭、ニルヴァーナのカート・コバーンが使用した事で人気機種となった。2000年にはようやくフェンダー・USAでもリイシューが開始された。