スッタニパータ
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基本教義 |
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縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
経典 |
聖地 |
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スッタニパータは、セイロン(スリランカ)に伝えられた、いわゆる南伝仏教のパーリ語経典である。 スッタは縦糸を意味し、漢訳では経と表現される。中国における経も縦糸という意味である。 ニパータは、集り。あわせて経集となる。平易な言葉でかかれており、漢訳の仏典にみられるような難解な表現は書かれていない。最初期に編纂された最古の仏典のひとつとされる。 対応する漢訳は一部を除いて存在しない。現代では国訳として南伝大蔵経の中におさめられている。 ただし、スッタニパータの中にも、新旧の編纂のあとが見られ、パーリ語の文法に対応しない東部マガダ語とみられる用語が含まれていることから仏典の中でも最古層に位置づけられている。またスッタニパータの注釈書として『ニッデーサ』(義釈)が伝えられているが、位置づけとしては独立した経典として伝えられ、文献学的には、スッタニパータと同時代に成立したと考えられている。スッタニパータの第四章と第五章のそれぞれに大義釈と小義釈が存在することから、この部分がもっとも古く、元は独立した経典だったと考えられている。
[編集] 参考文献
- 中村元訳 『ブッダのことば』 ISBN 4003330110
- 宮坂宥勝訳 『ブッダの教え』 ISBN 4831872350
- 正田大観訳 『ブッダのまなざし』 ISBN 4434012967
[編集] 外部リンク
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