スティーヴ・カレル
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スティーヴ・カレル(Steve Carell, 1963年8月16日 - )は、アメリカ合衆国のコメディアン・俳優・脚本家。マサチューセッツ州出身。
オハイオ州グランヴィルのデニソン大学を卒業後、シカゴのコメディ劇団セガンド・シティに参加。在籍時はいくつかのコメディ劇団との共演舞台に立った。その後、脚本家兼俳優としていくつかのテレビ番組の仕事をする。
彼の名前を最初に広く知らしめたのはコメディ・セントラルのコメディニュース番組「The Daily Show」のレギュラー出演である。1999年より番組にレポーターとして参加、メインホストのジョン・スチュワートを相手に引けをとらない芸達者ぶりを見せつけ、番組の主な視聴者である若年層からの高い支持を得る。彼の番組出演は2005年まで続いた。
映画は1991年の「カーリー・スー」でデビュー(この当時のクレジットはSteven Carellとなっている)。その後はテレビ中心の活動であった。2003年のジム・キャリー主演の「ブルース・オールマイティ」では、ジム・キャリー演じる主人公のライバルのエヴァン役を演じ、出演時間は短いながらコミカルなその演技は印象に残るものとなる(後述の知名度と人気の飛躍を受け、彼の役柄を主人公とした「Evan Almighty」の製作がなされている)。2004年にも同じくニュース番組を舞台としたウィル・フェレル主演のコメディ映画「俺たちニュースキャスター」で間抜けなウェザーキャスターのブリックを強烈な個性で演じる。フェレルとは翌年の「奥さまは魔女」でも共演、映画の終盤で重要な役どころを担うアーサー伯父さんの役をこれまたコミカルに演じた。
彼を一躍飛躍させたのはその2005年である。「奥さまは魔女」も記憶に新しいところに公開された主演作「40歳の童貞男」は彼の知名度とキャリアを決定付けるものとなる。脚本と製作総指揮も兼任したこの作品は、その夏のサプライズヒットとなり、2600万ドルの制作費に対し全米だけでも1億ドルを越える興行収入を稼いだ。また、同年春よりスタートし秋から第2シーズンが開始されたNBCの主演テレビシリーズ「The Office」(BBC作品のアメリカ版)もヒット作となり、ゴールデングローブ賞を受賞、彼と作品はエミー賞の候補にもなっている。
現在、1960年代の人気テレビシリーズ「それ行けスマート」の映画リメイク版の主演が予定されている。また、前述の「Evan Almighty」も2007年6月に公開予定である。
プライベートでは女優のナンシー・ウォールズと結婚し、2人の娘と1人の息子がいる。
[編集] 主な出演作
- ブルース・オールマイティ Bruce Almighty (2003)
- スリープオーバー Sleepover (2004)
- 俺たちニュースキャスター Anchorman: The Legend of Ron Burgundy Brick Tamland (2004)
- メリンダとメリンダ Melinda and Melinda (2004)
- 奥さまは魔女 Bewitched (2005)
- 40歳の童貞男 The 40-Year-Old Virgin (2005)
- 森のリトル・ギャング Over the Hedge (2006) …声の出演
- リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine (2006)
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