スーパートランプ
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スーパートランプ(Supertramp)は、1970年にデビューしたイギリスのロック・バンド。初期のサウンドは当時隆盛を誇ったプログレッシブ・ロックの影響が色濃く出ているが、その後はポップ色を強めていく。その音楽性は10ccやエレクトリック・ライト・オーケストラらと同列で語られることが多い。バンド名の意味は「漂流者」。
プログレ色を薄めていった1974年発表の3枚目のアルバム『Crime Of The Century』がヒットし、人気アーティストの仲間入りを果たす。その後も『Crics What's Crics?(危機への招待)』(1975年)、『Even In The Quietest Moments...(蒼い序曲)』(1977年)など、立て続けにヒットを飛ばし、着実にスターダムの階段を上がっていく。
そして、1979年発表のアルバム『Breakfast In America』が、ついに全米ビルボード・チャート第1位を獲得。ポップなメロディとユニークなジャケットの効果もあって、アメリカだけで400万枚を売り上げるなど、バンドにとって最大のヒットとなった。本作からはシングルでも「The Logical Song」(全米6位)や「Take The Long Way Home」(全米10位)などのヒット曲を生み出した。
近年では、2005年に発表したベストアルバム『Retrospective』が、全英チャート・トップ10にランクインするというヒットを記録した。
[編集] アルバム・ディスコグラフィー
- 1970 Supertramp (158位)
- 1971 Indelivry Stamped
- 1974 Crime Of The Century (38位)
- 1975 Crics What's Crics? (44位)
- 1977 Even In The Quietest Moments... (16位)
- 1979 Breakfast In America (1位)
- 1980 Paris (8位) ライヴ盤
- 1982 Famous Last Words (5位)
- 1985 Brother Where You Bound (21位)
- 1987 Free As A Bird (101位)
- 1997 Some Things Never Change
- 1999 It Was The Best Of Times ライヴ盤
- 2001 The Very Best Of Supertramp ベスト盤
- 2002 Slow Motion
- 2005 Retrospective: The Supertramp Anthology ベスト盤
※()内の順位は全米ビルボード200の最高順位